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NASA、「アルテミス2」で月に送られる宇宙飛行士4名を発表

(Credit: NASA)

NASAは、アルテミス2ミッションで月を周回する宇宙飛行士をついに決定した。

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(Credit: NASA)

本日発表された宇宙飛行士は、NASAのReid Wiseman、Victor Glover、そしてChristina Hammock Koch、そしてカナダ宇宙局のJeremy Hansenの4名だ。このミッションは月に着陸することはないが、半世紀以上ぶりに月へ行く有人ミッションとなり、月へ行く最初の女性と最初の有色人種が含まれる。また、KochとGloverは、深宇宙を旅する最初の女性と有色人種となる。

乗組員はOrionカプセルで最長21日間を過ごし、地球高周回軌道で約42時間を過ごした後、月を周遊して太平洋に降り立つ予定だ。

「私たちは共に、新しい世代のスターセーラーとドリーマー、つまりアルテミス世代のための新しい探検の時代を切り開きます」と、NASAのBill Nelson長官は発表会見で述べている

アルテミス2は、2022年末に月周回飛行を行ったアルテミス1のテスト成功に続くものだ。ミッションは最大21日間で、2024年11月の打ち上げが予定されている。また、ケネディ宇宙センターのLaunch Complex 39Bからの宇宙飛行士打ち上げとしては、2006年のスペースシャトル・ディスカバリー以来となる。

アルテミス2は、1972年のアポロ17号以来、人類が最も遠くまで行くことになる。月の裏側から10,000キロメートルもの距離を飛行することになる。このミッションは、NASAのメガロケット、スペースローンチシステム(SLS)、オリオン宇宙船の最初の有人テスト飛行となる。アルテミスIは多くの遅れに見舞われたが、SLSとオリオンの両方の最初のテスト飛行の成功は、待った甲斐があったものだった。

SLSロケットは、これまでに打ち上げられた中で最も強力なロケットだったが、次に続くミッションのための期待以上の優秀な成績を収めた。オリオンは161以上の試験目標を達成し、そのうち20は飛行中に追加された。ヨーロッパで製造されたサービスモジュールは、予測よりも20%多く発電し、25%少ないエネルギーしか使用しなかったが、これは将来のミッションにとって非常に喜ばしい結果だ。

アルテミス2では、ロケットとカプセルの試験を継続するが、今回は乗員を乗せての試験となり、システムが乗員の安全性を示していることを確認する。月面に着陸することはないが、将来の月面着陸ミッションや、月周辺のあらゆる深宇宙での有人ミッションに役立つことだろう。

アルテミス2の成功を前提に、アルテミス3では、2025年11月に人類が月の南極に着陸する計画だ。


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masapoco

TEXAL管理人。中学生の時にWindows95を使っていたくらいの年齢。大学では物理を専攻していたこともあり、物理・宇宙関係の話題が得意だが、テクノロジー関係の話題も大好き。最近は半導体関連に特に興味あり。アニメ・ゲーム・文学も好き。最近の推しは、アニメ『サマータイムレンダ』

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