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Micron、新たなデータセンター向けSSD「9400 NVMe」シリーズを発表

Micronは、最新のデータセンター向けSSDの提供を開始した。

新たな9400 NVMeシリーズは、2019年第2四半期に導入された第3世代9300シリーズの正当な後継モデルだ。9300シリーズは、PCIe 3.0 x4インターフェースを備えたU.2フォームファクターを採用し、同社の64L 3D TLC NANDを利用していた。最大容量は15.36TBで、当時のストレージ量の面では大容量HDDに匹敵するドライブだった。ここ数年、データセンターでは、性能要件に対応し、NVMe、SAS、SATAのサポートを統一するために、PCIe 4.0とU.3へ移行している。これらを念頭に置き、Micronは、現在成熟している176L 3D TLC NANDを使用したPCIe 4.0 x4インターフェースのU.3 SSD 9400 NVMeシリーズをリリースしている。ダイあたりの容量が増加したことで、Micronは最大30.72TBの容量を持つ2.5インチU.3ドライブを発表できるようになり、ラックあたりの容量は旧世代に比べて実質的に2倍になった。

9300 NVMeシリーズと同様に、9400 NVMeシリーズもデータ集約型のワークロードに最適化されており、9400 PROと9400 MAXの2つのバージョンが用意されている。Micron 9400 PROは読み取り集中型のワークロード(1DWPD)に最適化されており、Micron 9400 MAXは混在型(3DWPD)向けとなっている。最大容量点はそれぞれ30.72TBと25.60TBだ。2つのドライブファミリーの仕様は、以下の通りだ。

9400 PRO9400 MAX
フォームファクターU.3 2.5″ 15mm
インターフェースPCIe 4.0 NVMe 1.4
容量7.68TB
15.36TB
30.72
6.4TB
12.8TB
25.6TB
NANDMicron 176L 3D TLC
シーケンシャルリード7000 MBps
シーケンシャルライト7000 MBps
ランダムリード(4KB)1.6M IOPS (7.68TB/15.36TB)
1.5M IOPS (30.72TB)
1.6M IOPS (6.4TB/12.8TB)
1.5M IOPS (25.6TB)
ランダムライト(4KB)300K IOPS600K IOPS (6.4TB and 12.8TB)
550K IOPS (25.6TB)
消費電力14-21 W (7.68TB)
16-25W (15.36TB)
17-25W (30.72TB)
14-21 W (6.40TB)
16-24W (12.8TB)
17-25W (25.6TB)
書き込み耐久性1 DWPD3 DWPD
保証5年間

9400 NVMe SSDシリーズは、AI / MLなどのHPCワークロード向けに既に量産されている。より高速なインターフェースへの移行と、より高性能なNANDにより、前世代と比較して1ワットあたりのランダムIOPSが77%向上している。また、Micronは、競合他社のエンタープライズSSDと比較して、さまざまなワークロードでオールラウンドなパフォーマンスが向上していると述べている。

データセンター市場で32TBクラスのSSDを最初に発売したわけではないが、Micronは、最終的に提供する製品が、競合製品と比較して、さまざまなワークロードでトップクラスの性能を提供することを保証している。


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masapoco

TEXAL管理人。中学生の時にWindows95を使っていたくらいの年齢。大学では物理を専攻していたこともあり、物理・宇宙関係の話題が得意だが、テクノロジー関係の話題も大好き。最近は半導体関連に特に興味あり。アニメ・ゲーム・文学も好き。最近の推しは、アニメ『サマータイムレンダ』

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