数日前、Corsairの電源エキスパートであるJonnyGuru氏によって、NVIDIA GeForce RTX 4090グラフィックスカードの16ピン「12VHPWR」コネクタで発生しているメルトダウン問題の多くは、接続不良または不適切な接続が原因であると報告された。だが今回、新たに16ピン「12VHPWR」ケーブルが適切に接続されているにもかかわらず溶解している事例が報告されてしまったのだ。
Redditに新たに報告されている事例では、ZOTAC GeForce RTX 4090 AMP Extreme AIROを利用したユーザーがゲームのプレイ中に焦げ付いたような匂いに気づき、PSUから電源ケーブルを外したと報告されている。その後内部をチェックしたところ、グラフィックボードの16ピンコネクタが溶けていることが確認されたとのことだ。
報告したユーザーによると、コネクタに無理な力がかかるような曲がることもなく、しっかりとコネクタに接続されたクリック音も聞こえているようで、接続自体には問題なさそうだ。
このRTX 4090メルトダウン問題については、これまで各メーカーによってカスタムされたグラフィックボードが溶けてしまう事例は報告されてきたが、今回台湾にてNVIDIAの純正とも言うべき「Founders Edition」においても、同様の事例が報告されたとのことだ。YouTuberの阿軒仔【主頻道】によると、EVGA 1000W G5 Modular PSUとCorsair 7000X RGBケーシングでこのカードを動作させており、この巨大グラフィックボードを搭載するための十分なスペースが備わる環境だったとのことだ。PC所有者は、League of Legendsのプレイ中に焦げ臭い匂いに気づき、システムの電源を切って、すでに溶けてしまったケーブルをチェックした。ここでも、コネクタとアダプタの両方が影響を受けている。
事態を整理してみると、この問題は使用するアダプタの種類(150Vまたは300V)には関係なく、接続(完全に接続されているか、部分的に接続されているか)も関係なく、電源が古い(ATX 2.0)か新しいか(ATX 3.0)にも関係なく、そして、12VHPWRアダプタを使っているか、直接接続をしているかも関係ないことになる。このどれにも当てはまらないと言うことは、設計上の欠陥など、より深刻な問題である可能性があるのではないだろうか。事例の報告自体は出荷数からすると少ないが、それでも深刻な問題であることには変わりはない。
NVIDIAはまだ回答や調査結果の共有を行っていないが、同社がPCI-SIGと協力してアダプタの新しいリビジョンを発行しているようだ。そして、12VHPWRプラグの新しいリビジョンまでが予定されているとのこと。また新たな情報が入り次第お伝えできればと思う。
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