LG Displayが伸縮可能な高解像度ディスプレイを公開

masapoco
投稿日
2022年11月9日 18:32
OSM 9665 1024x683 1

LG Displayは、伸ばしたり、ねじったり、折ったりできる高解像度ディスプレイを初めて公開した。

今回公開された試作機は、コンタクトレンズに使われるシリコンを使って、フレキシブルなフィルム状の基板を作り、光源としてマイクロLEDを用いた12インチディスプレイだ。解像度は多くのモニターやテレビと同程度の100ピクセル/インチ(ppi)で、RGBのフルカラーで表示する。

40マイクロメートル以下のマイクロLEDがバネのような回路を覆っているため、スクリーンは永久に歪むことなく、ねじれたり伸びたりすることができると言う。

マイクロLEDの利用によって、有機ELなど競合するディスプレイ技術よりも消費電力が少なく、色も鮮やかになる可能性が高い。

材質としては、硬い本のカバーやテーブルクロスのような、重いプラスチック製の包みのようなもののようだ。

「皮膚、衣類、家具、自動車、航空機などの曲面に簡単に取り付けられるこのユニークなイノベーションは、ファッション、ウェアラブル、モビリティ、ゲームなど様々な産業におけるディスプレイの可能性を広げます」とLG Dispalyは説明する。ただし、LGは、シャツに貼ったスクリーンをどのように洗濯するか、あるいはディスプレイをどのように皮膚に貼り付けるかについての計画については、具体的に述べていない。

気になるところは、100ppiという解像度の低さだろうか。iPad Proなどは264ppiと倍以上となり、そういった高画質なデバイスの表示をイメージすると肩透かしを食らうだろう。LGの伸縮自在のスクリーンは、現状スマートフォンやタブレット、テレビには向かないが、デジタルサイネージなど、あまり立ち止まってゆっくり見る物では内部分で威力を発揮する事になりそうだ。円柱の柱などに巻いて使う事などが想定される。

「ディスプレイのフリーフォームの性質は、既存の折り畳み式とロール式の技術を上回る最先端のソリューションを提供しています。」と同社は述べている。



この記事が面白かったら是非シェアをお願いします!


  • NVIDIA 16 Pin 12VHPWR Cable Connector Adapter 5.jpg
    次の記事

    【RTX 4090メルトダウン問題】Corsairの電源エキスパートがユーザーに接続の確認を推奨、PCI-SIGは改訂に取り組む

    2022年11月10日 4:02
  • 前の記事

    InstagramのWebサイトが大画面向けにデザインを大幅刷新

    2022年11月9日 16:17
    instagram-logo-on-display-image

スポンサーリンク


この記事を書いた人
masapoco

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です


おすすめ記事

  • LG CineBeam Qube 1

    LG、“アートオブジェクトのような”4Kプロジェクター「CineBeam Qube」を発表

  • lg innotek

    LG Innotek、4倍から9倍の光学式望遠ズームを実現する新たなカメラモジュールをCES 2023で発表へ

  • 2022 OLED evo C2 77 inch Product05 e1641250731704

    LGがスマートテレビで “NFT” の取引が可能になるプラットフォーム「LG Art Lab」を発表

  • LG OLED Flex Product 01 e1661761613837

    LGが折り曲げ可能な有機ELテレビ「LG OLED Flex (LX3)」を発表

  • LG UltraGear OLED Gaming Monitor45GR95QE 01 KV

    LG、45インチ240Hz曲面有機ELゲーミングモニター「UltraGear 45GR95QE」を発表

今読まれている記事