Appleが減産を余儀なくされるほど、iPhone 14の需要が低迷している。とはいえ、13からほとんど変わっていないバージョンアップでは、当然の結果とも言えるが、同社にとって幸いなのは、iPhone 14 ProとiPhone 14 Pro Maxには安定した需要があり、平均販売価格の上昇に寄与しているとのことだ。そして、特に売り上げに大きく貢献しているのが、6.7インチの大型バージョンと報告されている
iPhone 14 ProとiPhone 14 Pro Maxが人気を集めているが、TF International SecuritiesのアナリストMing-Chi Kuo氏は、この大型モデルについて、最新の「Pro」モデルの注文増加の60%を占めていると述べている。既に同士は、iPhone 14 Pro Maxがこの世代で一番の人気モデルになっていることを、自身のブログで投稿していたが、改めて言及している。この人気の高まりは、Kuo氏によれば、AppleのiPhoneのASP(平均販売価格)が今年の最終四半期に上昇することを意味し、今後の戦略に大きく影響を与えそうだ。
今年のiPhone 14では、Proモデルの改良点が多く見られ、ほとんど代わり映えのない標準モデルと大きく差別化されたことが話題になった。そして、驚くべきは、(ドルベースでは)Appleは同じ999ドルの価格を維持し、今年のiPhoneは値上げせざるを得ないだろうという事前の情報を否定する形になった。こういった差別化は、来年にAppleがiPhone 15 ProとiPhone 14 Pro Maxの後継機種とうわさされる「iPhone 15 Ultra」でも維持されることだろう。
ProでないiPhone 15シリーズとPro版の差別化が進めば、Appleはプレミアムモデルの価格を上げることができるようになり、利益率とASPを高めることができる。すでにiPhone 15 UltraはiPhone史上初となる潜望鏡ズームレンズを搭載した唯一のモデルになるという報道も出ており、この流れは今後も続くだろう。
それとは別に、iPhone 14 ProとiPhone 14 Pro Maxに搭載されるA16 Bionicと同様に、Appleは2023年にA17 BionicをProモデルにのみ導入し、TSMCの第2世代3nmアーキテクチャを活用して量産すると噂されている。
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