先日96歳で亡くなった、英国で最も長く君主を務めたエリザベス女王(エリザベス2世)は、自分の葬儀の準備と共に、自身の霊柩車について設計段階から相談に乗り、最終的な決定を下していたという。女王の霊柩車は、The Royal HouseholdとJaguar Land Roverによってデザインされたものだ。
- Harper’s Bazaar : Queen Elizabeth II Designed Her Own Hearse
先日、バッキンガム宮殿からロンドンのウェストミンスターホールまで女王の棺を移動させ、弔問客が敬意を払うために4日間留め置かれるこの車両が、全面的に公開された。カスタマイズされた霊柩車はJaguar製で、王室が公務で使用する王室専用の車と同じロイヤルクラレット色に仕上げられている。また、女王のロイヤルサイファーが描かれ、後部には大きな窓があり、一般市民が移動中の女王の棺を見ることができるようになっている。
女王はスコットランドのバルモラル城で亡くなったため、Jaguarは女王の棺を運んだ最初の車ではない。当初は、地元の葬儀屋が提供したMercedes-Benzのリムジンで運ばれていた。バッキンガム宮殿は木曜日、女王の棺がウェストミンスター宮殿からウェストミンスター寺院に運ばれ、月曜日にウェストミンスター教区長によって執り行われる国葬が行われると発表した。その後、棺はウィンザーのセント・ジョージ礼拝堂に運ばれ、王族のみが参列する非公開の礼拝が行われ、その後、女王は亡き夫フィリップ王子とともにキングジョージ6世記念礼拝堂に安置される予定であるという。
エリザベス女王と同様、フィリップ殿下も棺を運ぶ車のデザインに携わった。しかし、女王の夫は、明らかに従来の霊柩車とは異なるものを作り上げた。スポーツマンであった彼は、昨年春に99歳で亡くなった後、棺を大きくカスタマイズしたLand Rover Defender 130 Gun Busで運ぶことを希望していた。その車も、今回のエリザベス女王の霊柩車と同様に、後部がガラス張りになっており、人々が棺を見ることが出来るようにデザインされていた。
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