Appleは本日、ついにiOS 16を一般公開した。このアップデートには、カスタマイズ可能な新しいロック画面などの待望の機能のほか、ミュージック、メール、メッセージなどのアプリの改善も含まれている。そんな中、これは米国限定の機能ではあるが、「クリーンエネルギー充電」と呼ばれる新機能を今年後半に搭載することが小さくアナウンスされた。
Appleが本日共有したiOS 16のプレスリリースの下部に、同社のサービスの中ではこれまで話題に上ったことのない「クリーンエネルギー充電」という名の新機能について言及されている。
クリーンエネルギー充電は、グリッドがよりクリーンなエネルギー源を使用しているときに充電時間を最適化し、iPhoneの二酸化炭素排出量を削減することを目指しています。
この機能は、似たような機能がWindows 11のベータ版では既に導入されているので、聞き覚えのある方もいらっしゃるかも知れない。(Windows 11では、OSの更新をクリーンエネルギーの発電量が多い時間帯に積極的に行う設定が選べるようになっている)
iOSの最新バージョンでは、デバイスの位置情報に基づいて、地域の負荷分散機関(米国EIAなど)から炭素排出量データを収集するデーモン(バックグラウンドで動作するプロセス)が新たに搭載された。そして、iOSはサーバーから炭素排出量の予測値もダウンロードする。これらのデータを組み合わせて、クリーンエネルギー充電がいつ発動するかを制御する。
その結果、iOS 16は電力網の制約が少なく、より多くのクリーンエネルギーが利用できる時間帯にiPhoneを充電するよう待機するという。テキサスやカリフォルニアといった米国の州では最近、電力網の容量が心配されており、この機能は絶好のタイミングだろう。
iOSはすでに他の充電最適化機能をいくつか持っているが、これらは一晩中充電を80%に保つことによって、iPhoneの内部バッテリーの健康を維持することに焦点を当てたものだ。クリーンエネルギー充電機能が具体的にいつユーザーに提供されるようになるかは不明だが、将来のiOS 16アップデートで搭載される可能性が高いと思われる。
また、OSのアップデートに関しても、同様にクリーンエネルギーの発電比率が高い時間帯を狙って実行できるような仕組みが導入される可能性も考えられる。
日本ではまだ導入が未定だが、今後はこういった取り組みも積極的に行われていくのではないだろうか。
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