LGは、リフレッシュ レート 240Hz の新しい 45 インチ ウルトラワイド有機ELゲーミングモニター「UltraGear 45GR95QE」を発表した。対角45インチの3440×1440ピクセルディスプレイで、最大リフレッシュレート240Hz、応答速度0.1msを実現。正確で広い色域と、見る人を包み込むような800Rの曲率で、ゲーマーが完全に没頭できるように設計されている。

同社は、価格や発売日に触れていないが、9月にドイツ・ベルリンで開催されるIFA2022で披露される予定だ。

800R“固定”曲率の有機ELゲーミングモニター「UltraGear 45GR95QE」

LG UltraGear 45GR95QEは、45インチ有機ELディスプレイパネルを使用し、800Rの曲率を持つ。ただ、このことに何か既視感があるという方は、恐らく先日お伝えした、Corsairの Xeneon Flex 45WQHD240 OLED gaming monitorと類似点を見出しているのではないだろうか。実際、この2機種は同じ「LG Display」のフレキシブル有機ELパネルを採用しているようだ。決定的な違いは、LGは曲率を800Rに固定していること、Corsairは画面のカーブの度合いをユーザー自身に委ね、可変（フラットと約800Rの間）であることだ。

リフレッシュレート以外のUltraGear 45GR95QEのスペックでは、アスペクト比21:9、曲率800R、DCI-P3色域の98.5を表示可能となっている。解像度は1440pで、可変リフレッシュレートに対応したHDMI 2.1端子と、DisplayPort 1.4端子を1つずつ追加している。また、複数のソースのコンテンツを並べて表示するためのピクチャー・バイ・ピクチャーとピクチャー・イン・ピクチャー・モードも内蔵している。

有機ELパネルのリフレッシュレートは向上しているが、まだまだ液晶の性能には遠く及ばない。リフレッシュレート360Hzの液晶パネルが一般的になりつつあり、今年初めにはAsusから初の500Hz Nvidia G-Syncゲーミングディスプレイが発表されており、ゲーミング性能という面ではまだまだ液晶に分がありそうだ。

AIでモニターの高さや角度を自動調整する「UltraFine Display Ergo AI」

また、LGは同時にもう1台モニターを発表している。「UltraFine Display Ergo AI」（モデル32UQ890）だ。これは31.5インチの4K（3840×2160）IPSディスプレイで、DCI-P3を95％カバーする高画質なものだ。ただ、このモニターで面白いのはディスプレイ自体ではなく、それを支えるアームにある。

このモニターは、AIによる3つのエルゴノミクスモードを搭載している。「AI Motion（AI モーション）」、「Continuous Motion（連続モーション）」、「Periodic Motion（周期モーション）」の3つだ。それぞれがどういった機能かは詳しく明かされていないが、同社はIFA期間中にLGのブースでAIモーションについて実演を行うという。それによると、ユーザーの視線レベルを追跡し、その変化を検出するたびに、デスクに取り付けられた動力付きの多関節アームを介して画面の高さと傾きを調整するとのことだ。