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Samsung Galaxy S23シリーズはExynosの搭載はあきらめ、Snapdragon 8 Gen 2の搭載のみになるとのうわさ

2023年発売すると見られているSamsungの最新フラグシップスマートフォン Galaxy S23 シリーズに搭載されるチップセットについては、次世代Exynosが搭載されると言われていたが、アナリストのMing-Chi Kuo氏による最新の情報によると、Samsungは来年、Exynos 2300を完全に放棄し、Snapdragon 8 Gen 2を採用するとのことだ。

Samsungの次期Galaxy S23シリーズと、そのスマートフォンが搭載するチップセットについては、これまで多くの噂が出ていた。だが、今回の情報では、Samsungが自社チップのExynos次期型を搭載する可能性は低くなっているようだ。

スマートフォン業界の内部情報に詳しいのMing-Chi Kuo氏によると、Galaxy S23シリーズは、長年採用してきたSamsung独自チップは採用せず、Qualcommのチップセットのみを採用する可能性が高いとのことだ。おそらく、Galaxy S23シリーズはExynosチップセットの使用を完全に控え、Qualcommの次世代フラッグシップチップセット「SM8550」を採用すると思われる。そのチップセットは、Snapdragon 8 Gen 2というブランド名で、11月中旬にデビューする可能性が高いと予想されている。

これまでにSamsung Galaxy Sフラッグシップモデルは、地域によってExynosとSnapdragonの両方のチップセットを併用して販売されていたが、この方針転換はExynos 2300でSamsungが苦戦したためであると報告されている。Exynos 2200とSnapdragon 8 Gen 1は、いずれもSamsungの4nmノードで製造されたものであるが、Snapdragon 8 Gen 2はTSMCの4nmノードで製造されるという。これは、Samsungは自社のプロセスでは太刀打ちできないことを理解しているようだ。

Samsungも挽回を狙って、TSMCの4nmノードと十分に競合しそうな3nm GAAFET製造プロセスを発表したが、歩留まり率はまだ低く、Galaxy S23シリーズの生産需要に対応することはできないと伝えられている。このノードもリスク生産に入ったばかりで、大量生産が可能になるのは年末と言われている。つまり、Galaxy S23がそのプロセスで作られたチップセットを採用する可能性はほとんどない。

噂では、SamsungがExynos 2300を全くリリースしないとようだ。しかし、信頼できるリーカーであるRoland Quandt氏は、コードネーム「Quadra」と呼ばれるこのフラッグシップチップセットは、5月末時点でまだ開発中であったとも述べている。

実際の所、Exynosの次期型が搭載されるとはしても、2023年モデルではなく、更にその先になりそうだが、Samsungは現在ドリームチームを立ち上げて、AppleのAチップに対抗するフラグシップチップセットの開発にリソースを注いでいるようなので、もしかしたら2024年のスマートフォンでExynosは最後になるかもしれない。

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masapoco

TEXAL管理人。中学生の時にWindows95を使っていたくらいの年齢。大学では物理を専攻していたこともあり、物理・宇宙関係の話題が得意だが、テクノロジー関係の話題も大好き。最近は半導体関連に特に興味あり。アニメ・ゲーム・文学も好き。最近の推しは、アニメ『サマータイムレンダ』

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