AMD Ryzen 7000シリーズとIntelのRaptor Lakeという両メーカーの次期CPUは、2022年後半に新しいプラットフォームから登場する予定だが、新たにいくつかの新情報が明らかになった。
AMD Ryzen 7000ファミリー
Ryzen 7000がCompputex2022で披露されるとの情報
新たにもたらされた情報によると、AMDは新アーキテクチャ「Zen 4」を搭載した5nm Ryzen 7000 CPUファミリーを、早ければ5月末のComputex 2022で発表する可能性があるという。発売は第三四半期とのうわさがあり、8月中の発売が予想されている。
次のRyzen CPUに搭載されると言われる機能
- まったく新しい「Zen 4」アーキテクチャ
- TSMC 5nm プロセスノードと 6nm IOD を採用
- LGA1718ソケットのAM5プラットフォーム対応
- デュアルチャネルDDR5メモリのサポート
- 28本のPCIeレーン(CPU専用)
- TDP105~120W(上限値170W)
初期のAMD Ryzen 7000 CPUは3D V-Cacheを搭載せず、DDR5メモリをサポートするAM5プラットフォームでサポートされる予定だ。マザーボードはX670が最初に導入されるが、B650のラインナップも2022年第3四半期後半から第4四半期中頃に登場すると言われている。
Intel Raptor Lakeファミリー
Raptor Lake&Z790CPUプラットフォーム – 2022年第3四半期後半に登場か
Intelは第13世代「Raptor Lake」を2022年第3四半期後半に登場させる予定だという。このラインナップは、L2とL3の両方のキャッシュサイズの増加により、ゲームのパフォーマンスを大幅に向上させると言われている。
次の第13世代Intel Raptor Lake CPUに搭載されると言われる機能
- 最大24コア&32スレッド
- 新CPUコア「Raptor Cove」(PコアのIPC向上)
- 10nm ESF「Intel7」プロセスノードをベースとする
- 既存のLGA1700マザーボードに対応
- デュアルチャネルDDR5-5600メモリ対応
- 20本のPCIe Gen 5レーン
- 強化されたオーバークロック機能
- 125W PL1 TDP (フラッグシップSKU)
また、2倍のE-Coreを搭載するため、マルチコア性能は2桁台後半に達すると言われている。マルチスレッド性能はAMDのZen 4と同等になるが、シングルリングバスインターコネクトが限界に達するため、特定のワークロードで不足する可能性がある。この問題は、IntelのAlder Lakeの実装と同様で、E-Coreを有効にすると、リング周波数がAtomコアの最大クロックを超えることができなくなると言われている。ただ、これがRaptor Lakeにどの程度の影響を与えるかは、まだわからない。
プラットフォームについては、IntelはDDR5とDDR4の両方のメモリをサポートし、Raptor Lake CPUは600シリーズと700シリーズの両方のマザーボードで互換性を持つことになる。このプラットフォームは、2022年の第3四半期後半から第4四半期前半までに発売されると言われている。発売は、まずアンロックされたKシリーズのラインナップとフラッグシップのZ790マザーボードが登場し、その後2023年の第1四半期に、メインストリーム向けとなるKではないシリーズと700シリーズのボードが登場する予定だ。
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