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AMD Threadripper PRO 5995WXがベンチマークで史上最速のチップになった

AMDが先日発売した、「Threadripper PRO 5995WX」だが、今回ベンチマークテスト「Passmark」において、これまでで最速のCPUになったことが分かった。

AMD Threadripper PRO 5995WXは、7nmプロセスルールのZen3アーキテクチャベースのCPUだ。8つのCCDと1つのIOダイを含む合計9つのチップレットを備えている。各CCDは、それぞれ8つのZen 3コアで構成されており、合計64コアと128スレッドになる。CPUは、ベースクロック2.7GHzおよびブーストクロック4.5GHzとなっている。その他の仕様では、256MBのL3キャッシュと32MBのL2キャッシュ、合計288 MB、128のPCIe Gen 4レーン、および280WのTDPとなっている。また、最大2TBものDDR4メモリをサポートする。

現在のところ、チップに価格は設定されていない。これまでのラインナップの価格から想定すると約5000ドルから6000ドルに近いはずだ。ただし、AMD Threadripper PRO 5000のラインナップは、現在、LenovoのP620ワークステーション専用となっている。

以下にIntelとAMDのハイエンドCPU部門における、PassMarkベンチマークランキングを掲載した。PassMarkベンチマークでは、Threadripper PRO 5995WXは、108,822ポイントを記録し、前モデルである3995WXを28%上回り、また同じくZen3ベースのEPYC7763 CPUを23%上回っている。

PassMark CPUベンチマークランキング
PassMark CPUベンチマークランキング(出典:PassMark)

Threadripper PRO 5965WXでさえ、3975WXよりも高速になっている。これは、24個のZen3コアが32個のZen2コアよりも8%高速であることを示している。Zen3コアによってもたらされるパフォーマンスの向上が分かるだろう。AMDがZen3コアにアップグレードし、コア数を同じに保つことで、平均して20〜25%の素晴らしいパフォーマンス向上を獲得したことを考えると、AMDがコア数を増やすと予想される場合、次世代ではさらに高いパフォーマンスの向上が期待できる。

Zen4アーキテクチャの到来が楽しみになってくる結果だ。

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masapoco

TEXAL管理人。中学生の時にWindows95を使っていたくらいの年齢。大学では物理を専攻していたこともあり、物理・宇宙関係の話題が得意だが、テクノロジー関係の話題も大好き。最近は半導体関連に特に興味あり。アニメ・ゲーム・文学も好き。最近の推しは、アニメ『サマータイムレンダ』

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