AMDがGDC2022において、「ゲーム向けの次世代画像アップスケーリング」というタイトルのセッションを開催し、AMDの画像アップスケーリング技術に関する最新の研究結果を発表することが分かった。
AMDには既に「FSR」というアップスケーリング技術があるが、これはNVIDIAの「DLSS2.2」やIntelの「XeSS」といった機械学習ベースのAIアップスケーリングとは違い、単純な空間アップスケーラ(NVIDIAでいうNVIDIA Image Scalingに相当)であり、その性能差は目に見えて違うほどだ。
実際、DLSS2.2とFSRとの画質比較が以前Twitterに投稿されたことがあったが、FSRはジャギーが目立ち、いかにも「拡大しました」という画質になっている。
IntelのXeSSについてもDLSSと同様にAI/MLベースのアップスケーリングとなり、FSRとはやはりその性能差は歴然だ。AMD はこの点で2社に後れを取っている形となっていた。
だが、AMDは今回、GDCにおいて、恐らくFSR2.0になるであろう「ゲーム向けの次世代画像アップスケーリング」に関する最初の基礎的なプレゼンテーションを予定しており、もしこれが2社に追いつき追いこす技術の披露となるならば、この状況は変わるだろう。ここで完全なプレゼンテーションを行なう可能性は非常に低いが、AMDの新しいアップスケーリング技術の最初のMVP/開発ビルドを見ることができるかもしれない。
午前中は、Colin Riley氏とThomas Arcila氏による「Next-generation image upscaling for games(ゲームのための次世代画像アップスケーリング)」の講演が行われます。このセッションでは、画像アップスケーリング技術に関するAMDの最新研究の一部と、この技術がどのようにゲーム体験の向上に貢献できるかを紹介します。”
Videogardz
ただし、FSR2.0がDLSSやXeSSと同じようなAI/MLベースのアップスケーリング技術であるならば、RDNA 3には当然機械学習用の演算用回路が搭載されるはずで、その分トランジスタの効率は落ちることになる。
だが、事前のリークによれば、NVIDIAのRTX 4000シリーズを上回る性能を有しているとのことで、一体どのような構成になっているのか興味深い。
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