Apple M1 Ultraを積んだMac StudioがM1 Max版より1kg重い理由について説明

masapoco
投稿日
2022年3月10日 5:32
M1 Max and M1 Ultra

Appleが先日発表した「Mac Studio」だが、最高性能の「M1 Ultra」を搭載したタイプと、「M1 Max」を搭載したタイプとでは、重量に違いがあることをご存じだろうか。チップ重量の違いなのか、その他の要因なのか様々な憶測が流れたが、これについてAppleが公式に回答している。

この重量差に関する疑問について、The VergeがAppleにメールで質問をした結果、公式な返答が得られたとのこと。それによると理由は以下の通りだ。

電源は同じ370Wを搭載しています。重量が増加しているのは、M1 Ultraがより大きな銅製サーマルモジュールであるのに対し、M1 Maxはアルミ製ヒートシンクを採用しているためです。

Appleによる返答メール(出典:The Verge)

M1 Ultraバージョンについては、「銅製」のサーマルモジュールを採用しているため1kgの重量差が出たとのこと。銅とアルミは比重が3倍近く違う。つまり、同じヒートシンクを銅とアルミで作った物を比べた場合、重量が銅の方がアルミよりも3倍重たくなると言うことだ。

なぜ銅を採用したのかについてだが、銅は一般的にアルミニウムよりも熱伝導率(W/m K)が良い。銅は熱伝導率398(W/m K)の所、アルミニウムは236(W/m K)となっている(数値が大きい方が熱伝導率が良いということ)熱伝導率が良い素材ということは、それだけ効率的に排熱が出来ると言うことだ。M1 UltraはM1 Maxを2つつなげた物であることから、やはりそれだけ熱の発生も大きいのだろう。それ故に少しでも効率的に排熱が出来るように銅製のサーマルモジュールを採用しているということだ。

実際、中身のヒートシンク自体にも作りの違いがあるのかどうかは分解を待たなければならないが、興味深いところではある。



この記事が面白かったら是非シェアをお願いします!


  • squareenixmusic_logo
    次の記事

    SQUARE ENIX MUSICが「YouTube Music」に参入。約6000曲の楽曲が視聴可能に

    2022年3月10日 7:38
  • 前の記事

    AMD Radeon RX 6950 XT, RX 6750 XT, RX 6650 XTが4月発売との噂

    2022年3月10日 5:03
    radeon vga

スポンサーリンク


この記事を書いた人
masapoco

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です


おすすめ記事

  • Apple M3 chip series architecture 231030

    AppleのM3 MaxチップからのUltraFusionインターコネクト削除は新たな巨大チップ登場の前兆か?

  • magsafe charger

    iOS 17.4のアップデートによりiPhone 12がQi2での高速ワイヤレス充電に対応へ

  • apple iphone 5g

    Apple、未発表のアプリやVision Proに関する情報をリークした疑いで元従業員を提訴

  • Apple iPad Pro Magic Keyboard M2 hero 2up 221018

    新型iPad ProとiPad Airは5月初旬の発売になる可能性が報じられる

  • TSMC FAB18

    TSMCの3nmノードが急成長、2024年は収益の20%以上を占める可能性

今読まれている記事