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アラブ首長国連邦ドバイのイスラム慈善活動局(IACAD)が、世界初の3Dプリントによるモスクを建設することが明らかになった。

IACADのプレスリリースによると、このモスクは2025年の完成を目指しており、2000平方メートルの面積で、収容人数は最大600人となるとのことだ。建設予定地は、アラブ首長国連邦で最も古い地区の一つであるBur Dubaiに建設される予定である。

IACADは声明の中で、「建物の構造を3Dプリントで完成させるには約4カ月、適切な設備で完全にフィットさせるにはさらに12カ月かかります。3人の作業員が3Dロボットプリンタを操作し、1時間に2平方メートルを印刷する予定です。」と、この建設の工程について説明している。

建設は、コンクリートを3Dプリンタによって積層させる事で行われる。日本国内では、3Dプリンタによる建築は、耐震設計や施工精度の問題から行われていないが、外国では徐々にこういった建物の例が増えてきている。先日も、米国で初の2階建て住宅の3Dプリントによる建設が始まっている。

dubai mosuque

そして今回、3Dプリント技術を使ってモスクを建設するという選択は、2030年までにテクノロジーの中心地となるというドバイの野望に沿ったものだ。

「ドバイ3Dプリンティング戦略」は、ドバイの統治者であるSheikh Mohammed bin Rashid Al Maktoum殿下が、同市をテクノロジーの主要拠点に位置づけるために2016年に始めた取り組みだ。

Al Maktoum氏は、ドバイで将来建設される建物の25%を3Dプリントで作るという目標を掲げ、建設業における3Dプリントの利用を規制する法令を発布した。

これを受けて、世界中から最先端の建築技術を持つ多くのメーカーがドバイに製品を送り、試験的な建築物の建設に活用している。

UAEでは、2018年にImmensa Technology Labsが建設用3Dプリントの特許を初めて現地に申請した後、3DVinci Creations、ACCIONA、Freyssinet子会社のConcreativeなどの事業者がコンクリート3Dプリント施設をオープンしている。

今回のモスク建設プロジェクトでは、3人で1時間に2平方メートルの材料を積層させることができる「ロボット型3Dプリンタ」を使用する予定だ。

モスクの建設には、今年末に着工してから4カ月、必要な施設の完成にはさらに12カ月かかる見込みだ。

IACADのエンジニアリング部門のディレクターであるAl Shaibani氏によれば、3D建築技術は、建築業界に、より持続可能な方法を提示するものであると言う。

「3Dプリンタを使うことで、建設資材の無駄を省くことができます。環境にも優しいのです。」と、彼は説明する。

また、今回3Dプリンタを用いてモスクを建設することの意義について、「このモスクは、賢明な指導者のビジョンを象徴しているのです。この種のものとしては世界初であるため、コストは通常の方法でモスクを建設するよりも30%高くなります。ただ、30年間の建築保証があれば、将来的には同じようなコストになると考えています。」と、述べている。

現在、IACADは設計の最終許可を得るため、地元ドバイの自治体関係者と協議を進めています。今後2年以内に開館し、礼拝者の受け入れを開始することが目標だ。


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