Windows 7は5MHz Pentium CPUでも動作する超軽量OSだった

masapoco
投稿日 2022年12月27日 19:57
412360103 windows 7 professional 1920x1200 gzZ 1920x1200 MM 100

MicrosoftのWindows 7は、不評であったWindows Vistaで失った信頼を取り戻した優秀なOSとして知られている。

その人気の理由の1つは、なんと言ってもその軽量さだろう。それまでのVistaが重くて嫌われていて、キビキビ使えることを目指して作られたこともあり、システム要件も最小限の物で十分な動作が可能だった。1GHzのシングルコアCPUと1GB(32ビット)/2GB(64ビット)のシステムメモリがあれば十分満足のいく物なのだから驚きだろう。また、これだけ低い要件にもかかわらず、64ビットモードでは最大256コア/スレッドをサポートするように設計されており、かなり先進的でもあった。

TwitterユーザーでWindows愛好家のNTDEVは、Windows 7の動作速度を調べるために、公式要件の200分の1である5MHz Pentium-Sプロセッサと128MBのRAMでWindows 7を動作させてみる実験を行った。まず、下の画像で、Pentiumチップが50MHzで動作していることが確認出来るだろう。ちなみに、LogonUIが50MHz以下ではロードを拒否したことから、まずは50MHzで動作させ、テストを実施した仮想マシンである86Boxのソースコードを編集することで、5MHzを実現している。

同氏はこのほかにも、いくつかの大きな改造を行った。OOBEフォルダ(c:industwindowsxxsystem32フォルダ)をすべて削除し、レジストリをいじって「擬似OOBE状態」をエミュレートしている。また、BCD(起動設定データ)をいじり、「Windowsを通常起動する」オプションを選択してもセーフモードで起動するようにした。さらに肥大化を防ぐため、GUI要素も無効化した。

NTDEVは、約28分後にWindows 7 Ultimate build 7601 SP1の起動に成功した事を報告している。WCPUCLKまたはReal TIme Clock Checkerでシステムが確かに5Mhzで動作していることが確認され、システムは安定している事が分かるだろう。

この苦労の様子は、下記の動画から確認出来る。


Source



この記事が面白かったら是非シェアをお願いします!


  • CES2023 SK hynix Products
    次の記事

    SK hynixがCES 2023でHBM3、GDDR6-AiM、CXL 2.0メモリを展示

    2022年12月27日 22:27
  • 前の記事

    百度(Baidu)が中国で無人タクシーの営業時間を拡大、夜間の営業も可能に

    2022年12月27日 19:35
    baidu apollo

スポンサーリンク


この記事を書いた人
masapoco

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

おすすめ記事

  • Babylon 7

    Microsoft、Webゲーム用のグローバルイルミネーションサポートを追加したBabylon.js 7.0を公開

  • a04c35e8e555c1cc7ae1d6a5f3159856

    MicrosoftとOpenAI、1000億ドル以上をかけて超人的AI開発のためのスーパーコンピューター「Stargate」を開発する計画

  • microsoft edge chromium

    Microsoft EdgeブラウザでRAMの消費量を制御出来る機能がテスト中

  • cyberpunk 2077 night city wire june 2020 nvidia geforce rtx exclusive screenshot 001

    Microsoft、SSDを活用し少ないVRAMでもレイトレーシング性能を向上出来る手法の特許を公開

  • snapdragon x elite hero

    Qualcomm、「Snapdragon X Eliteを搭載したノートPCでほとんどのゲームが実行可能になる」と発表

今読まれている記事