第2世代のAirPods Proで発表された新機能の1つに、特定の音を最小限に抑えながら、周囲の重要な音を聞き取ることができる、外音取込モードをさらに進化させた「Adaptive Transparency(適応型環境音除去)」がある。これは、AirPods Pro 2だけの特別な機能と思われたが、iOS 16.1 beta 3のリリースに伴い、第1世代のAirPods ProのユーザーにもiOSの設定アプリでこのオプションが表示されるようになっている。
外音取込モードはAirPods ProとAirPods Maxで利用できる機能で、内蔵マイクを使って、イヤホンを外さなくても周囲の音を聞くことができる機能だ。
Appleによると、AirPods Pro 2の適応型環境音除去は、新しいH2チップ(他のAirPodsには搭載されていない)を使用して、周囲の音を毎秒48,000回スキャンすることによって、「サイレンや電動工具などの大きな音の強さを最小限に抑える」ことができるそうだ。しかし、なぜかiOS 16.1 beta 3(今週開発者向けにリリース)にアップデートしたユーザーは、旧AirPods Proのでも、この適応型環境音除去を有効にすることができるようになったという。
Redditで一部のユーザーが指摘しているように、最新のiOSベータ版には、第1世代のAirPods Proの適応型環境音除去を有効にする新しいAirPodsベータファームウェア(ビルド5A304a)も付属しているそうだ。ただし、この機能が実際に機能するのか、それとも単なるバグなのかは、現時点では不明となる。
過去にAppleは、iOSで誰もが見えるはずのないオプションを誤って有効にしてしまったことがあるため、初代AirPods Proの所有者が設定アプリで適応型環境音除去の機能を発見した場合も、誤って追加されたケースも考えられる。新しいオプションが本当に機能するかどうかは、より多くのユーザーがテストして比較するのを待つしかなさそうだ。
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