最新の情報によると、AMDが現在開発を行っている次世代Radeonには、これまで情報が出ていた以上に強力なモデルが用意されている可能性があるとのことだ。
Twitter : Greymon55氏のツイート
AMD Radeonに複数のGDCを搭載したモデルのうわさが復活
AMD関連のリークを積極的に行っている、Greymon55氏によると、AMDが合計16,384のSM(Stream Processor)に対して合計8つのシェーダーエンジンを備えたRDNA 3 GPUに取り組んでいるとのことだ。このGPUを積んだモデルは、2023年に登場する可能性があると言う。
新しいRDNA3 GPUは、他の「Navi3X」ラインナップとは異なるようだ。そしてNavi 31 GPUに比べても強力なモデルになるとのこと。
現在判明しているフラッグシップのNavi31 GPUは、2つのGCD (Graphics Compute Die) を備えたMCM(Multi Chip Module)設計であると言われていたが、計画が変更され、チップは複数のMCD(Multi Cache Dies / Memory Complex Dies)と一つのGCDの構成になるとのことだ。今回うわさされているのは、このGCDが複数搭載される可能性が高まったことを報告している。
リーカーによると、GPUは16,384個のSMを搭載するとのことだが、最終的な仕様は「未定」であると述べている。「カットダウン」されたNavi31 GCDを2つ備える事で16,384個のSMに到達することは難易度的にもそこまで難しい事はなく、デュアルNavi32 GCDでも十分可能な範囲のスペックだ。ただし、同じNavi 32/31 GPUを使用しているからといって、チップが同じSKUの拡張になるとは限らない。これにより、まったく新しいチップが作成されることになるが、Greymon55氏が単にデュアルNavi31またはNavi32と呼んでいない理由は恐らくこれからだろう。そうしないと、2つのGCDを搭載し単一のGPUではなく、ただ2つの個別のGPUを備えたRadeon Pro Duoの様な形になってしまう。
そして、このデュアルGCD搭載のRDNA3 GPUが一体どんなカードに搭載されるのかと言うのも問題だ。実際の所、よりハイエンドのゲーミングモデルとして提供される可能性もありそうだが、RedGamingTechは、ゲームカードではなくProカードになると考えている。
AMD RDNA3 Navi 3X GPU一覧(暫定版)
GPU名 | Navi 21 | Navi 33 | Navi 32 | Navi 31 | Navi 3x |
---|---|---|---|---|---|
GPUプロセス | 7nm | 6nm | 5nm / 6nm | 5nm / 6nm | 5nm / 6nm |
GPUパッケージ | モノリシック | モノリシック | MCM(Multi Chip Module) | MCM(Multi Chip Module) | MCM(Multi Chip Module) |
シェーダーエンジン | 4 | 2 | 4 | 6 | 8(GCDあたり4) |
WGP(Work Group Processor) | 40 | 20-16 | 40-32 | 60-48 | 64(GCDあたり32) |
WGPあたりのSP | 128 | 256 | 256 | 256 | 256 |
計算単位(ダイごと) | 80 | 40 | 80 160(合計) | 120 240(合計) | 128 256(GCDあたり) |
コア(ダイごと) | 5120 | 5120-4096 | 10240-8192 | 15360-12288 | 8192 |
コア(合計) | 5120 | 5120-4096 | 10240-8192 | 15360-12288 | 16,384 |
メモリバス | 256bit | 128bit | 256bit | 384bit | 384bit x 2? |
メモリタイプ | GDDR6 | GDDR6 | GDDR6 | GDDR6 | GDDR6 |
インフィニティキャッシュ | 128 MB | 128〜256 MB | 384 MB | 512 MB | 未定 |
フラッグシップSKU | Radeon RX 6900 XTX | Radeon RX 7700 XT? | Radeon RX 7800 XT? | Radeon RX 7900 XT? | 不明 |
TBP | 330W | 〜200W | 〜300W | 〜400W | 不明 |
発売 | 2020年第4四半期 | 2022年第4四半期? | 2022年第4四半期? | 2022年第4四半期? | 2023年 |
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