AMDの次世代Radeonにはデュアルグラフィックスダイを搭載したモンスターモデルが登場か

masapoco
投稿日 2022年6月22日 12:30
AMD Radeon RX 6000 RDNA 2 Refresh Graphics Cards scaled 1 2060x1159 1

最新の情報によると、AMDが現在開発を行っている次世代Radeonには、これまで情報が出ていた以上に強力なモデルが用意されている可能性があるとのことだ。

AMD Radeonに複数のGDCを搭載したモデルのうわさが復活

AMD関連のリークを積極的に行っている、Greymon55氏によると、AMDが合計16,384のSM(Stream Processor)に対して合計8つのシェーダーエンジンを備えたRDNA 3 GPUに取り組んでいるとのことだ。このGPUを積んだモデルは、2023年に登場する可能性があると言う。

https://twitter.com/greymon55/status/1539159358994411521?s=20&t=SAPHRZvSiVYBhZJErZJang

新しいRDNA3 GPUは、他の「Navi3X」ラインナップとは異なるようだ。そしてNavi 31 GPUに比べても強力なモデルになるとのこと。

https://twitter.com/greymon55/status/1539161006471262208?s=20&t=SAPHRZvSiVYBhZJErZJang

現在判明しているフラッグシップのNavi31 GPUは、2つのGCD (Graphics Compute Die) を備えたMCM(Multi Chip Module)設計であると言われていたが、計画が変更され、チップは複数のMCD(Multi Cache Dies / Memory Complex Dies)と一つのGCDの構成になるとのことだ。今回うわさされているのは、このGCDが複数搭載される可能性が高まったことを報告している。

リーカーによると、GPUは16,384個のSMを搭載するとのことだが、最終的な仕様は「未定」であると述べている。「カットダウン」されたNavi31 GCDを2つ備える事で16,384個のSMに到達することは難易度的にもそこまで難しい事はなく、デュアルNavi32 GCDでも十分可能な範囲のスペックだ。ただし、同じNavi 32/31 GPUを使用しているからといって、チップが同じSKUの拡張になるとは限らない。これにより、まったく新しいチップが作成されることになるが、Greymon55氏が単にデュアルNavi31またはNavi32と呼んでいない理由は恐らくこれからだろう。そうしないと、2つのGCDを搭載し単一のGPUではなく、ただ2つの個別のGPUを備えたRadeon Pro Duoの様な形になってしまう。

そして、このデュアルGCD搭載のRDNA3 GPUが一体どんなカードに搭載されるのかと言うのも問題だ。実際の所、よりハイエンドのゲーミングモデルとして提供される可能性もありそうだが、RedGamingTechは、ゲームカードではなくProカードになると考えている。

AMD RDNA3 Navi 3X GPU一覧(暫定版)

GPU名Navi 21Navi 33Navi 32Navi 31Navi 3x
GPUプロセス7nm6nm5nm / 6nm5nm / 6nm5nm / 6nm
GPUパッケージモノリシックモノリシックMCM(Multi Chip Module)MCM(Multi Chip Module)MCM(Multi Chip Module)
シェーダーエンジン42468(GCDあたり4)
WGP(Work Group Processor)4020-1640-3260-4864(GCDあたり32)
WGPあたりのSP128256256256256
計算単位(ダイごと)804080
160(合計)
120
240(合計)
128
256(GCDあたり)
コア(ダイごと)51205120-409610240-819215360-122888192
コア(合計)51205120-409610240-819215360-1228816,384
メモリバス256bit128bit256bit384bit384bit x 2?
メモリタイプGDDR6GDDR6GDDR6GDDR6GDDR6
インフィニティキャッシュ128 MB128〜256 MB384 MB512 MB未定
フラッグシップSKURadeon RX 6900 XTXRadeon RX 7700 XT?Radeon RX 7800 XT?Radeon RX 7900 XT?不明
TBP330W〜200W〜300W〜400W不明
発売2020年第4四半期2022年第4四半期?2022年第4四半期?2022年第4四半期?2023年


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