Appleは、次期「watchOS 10」について、まさに“オーバーホール”と呼べるほどの大刷新に取り組んでいるようだ。BloombergのMark Gurman氏によると、同社はApple Watchのユーザーインターフェースを再設計し、ウィジェットをウェアラブルとの関わり方の「中心部分」に据えようとしているとのことだ。Gurman氏は、新しいUIについて、Appleが昨年のiOS 14とともに導入したウィジェットの「スタイル」を借りながら、初代watchOSに含まれていたグランスシステムの要素を復活させると述べている。
このwatchOSのウィジェットについては、タップしてアプリを起動するのではなく、アクティビティトラッキング、天気、株式、カレンダーの予定などのウィジェットをユーザーがスクロールして表示する形でデザインする計画のようだ。
このインターフェースは、watchOS 4で登場したSiriウォッチフェイスを彷彿とさせるが、どのウォッチフェイスのオーバーレイとしても使用できるようになる、とレポートは付け加えている。
ウィジェットシステムは、理論的には、iOSやiPadOSで採用されたウィジェットスタックと同様で、ホーム画面上で複数のウィジェットが同じスペースを占有することができるようになる予定だ。
同じ変更で、Appleはデジタルクラウンの使い方を変える可能性があるという。現在、デジタルクラウンを押すとホーム画面が表示されるが、Appleはデジタルクラウンを使って代わりにウィジェットインターフェースを呼び出すことができないか模索しているようだ。
Gurman氏は、この動きは、iPhoneのようなアプリのフォーマットは、最小限の労力でできるだけ多くの情報にアクセスする必要があるデバイスである腕時計では必ずしも有用ではないことを、Appleが「認めた」ことになると考えている。
このデザイン変更は一部の人にとっては容易に受け入れがたいものになる可能性があるため、Appleは当初、新しいインターフェイスをオプションとして提供する予定だとGurman氏は推測している。WWDC2023の開催まであと1ヶ月余り、Appleがウェアラブル端末の次の大きなソフトウェア・アップデートでWatchユーザーが何を期待できるか、より多くの情報を公開する日も近くに迫っている。
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