Intel Core i9-13900K Qualification Sample(QS)プロセッサーと称されるものが流出し、中国サイトでそのサンプルを利用したベンチマークテストの結果が公開されている。これはこの秋に発売する、Intelの次世代CPU「Raptor Lake」のフラッグシップモデルと目されている。結果として新しいRaptor Lake QSチップは、現行モデルのAlder Lakeチップよりも3~6%速度の向上が見られた。ただし、これはあくまでもサンプルであり、ピーク消費電力が比較的高いようなので、最適化されていない可能性もある。
Intel Core i9-13900K QSはゲーム性能で前世代より5%程度の改善
数日前、Intel Core i9-13900K QSプロセッサが流出し、ビデオレビューが公開され、同じプラットフォームのIntel Core i9-12900KF(Core i9-12900KのiGPUレス版)と、合成ワークロードベンチマークとアプリベンチマーク対決が行われた。
ここで驚くべきは、次世代Raptor Lakeフラッグシップがシングルスレッド・ワークロードで平均10%、マルチスレッド・ワークロードで35%の性能アップを実現していたことだ。
今回、同じくExtreme Player氏によって、ゲーム中心のベンチマークテストが実施された。またTwitterでは、Harukaze5791は、ビデオの結果を総括し、ゲームの全領域にわたる性能比較の概要を公開している。
Extreme Player氏の合成/アプリテストから大きく変わったのは、プロセッサの能力を最大限に発揮させるためにGeForce RTX 3090 Tiを使用したことだ。それ以外は、前回の動画と同じスペックとなる。
ゲーミング性能のベンチマークだけでなく、Extreme Player氏はピーク時消費電力の統計データも提供している。
Core i9-13900Kチップは、Alder Lakeの前モデルよりもかなり多くの電力を消費することがあったという。しかし、このピーク消費電力の差が、必ずしもゲームのFPSとは一致しなかったとのことだ。例えば、Horizon Zero Dawnのゲームでは、第13世代Intel Coreプロセッサーの進化によるパフォーマンスの向上はほとんど見られなかった。それでも、テストした3つの解像度すべてにおいて、ピーク消費電力は少なくとも28%大きくなっていた。
これらの結果は、PCゲーマーにとって喜ばしいものだ。ただし、この結果はQSテスト用プロセッサーと称されるものであり、その結果はこのCPU本来のポテンシャルを発揮していない可能性もあるだろう。
コメントを残す