既に「Meta Quest 2」などの仮想現実(VR)ヘッドセットを発売しているMeta(旧Facebook)だが、現在複合現実(MR)にも対応したヘッドセットの開発に着手しており、そちらはコードネーム「Project Cambria」と呼ばれている。
YouTuberのSadlyItsBradley氏が、このProject Cambriaの製品モデルの写真を見ることが出来たとのことで、その写真を元に3Dモデラーと協力して制作したレンダリング画像を公開している。
SadlyItsBradley(Youtubeチャンネル) : THIS is what Meta Cambria will look like
Road to VR : Unofficial Render Purports to Show Production Model of Meta’s Next-gen Headset, Project Cambria
実際にSandlyItsBradley氏は、自身が見たという写真を共有することは出来なかったが、今回公開したレンダリング画像はかなり精度の高い物だとのこと。
また、同氏によると既にこのMRヘッドセットは、「DVT(設計検証試験)」に入ったとのことで、着実に生産に向けて進んでいるようだ。
SandlyItsBradley氏が公開したレンダリング画像を以下に示す。
同氏は、公開した動画の中で、フロントカバーの下に隠されたセンサーを含む4つのカメラのようなポッドについて言及しており、それによると、このポッドには2つのカメラと、何らかの深度センサーと推測される2つのセンサーが搭載されているとのことだ。
また、サイズも、現行のVRヘッドセットと比較してかなりコンパクトになっており、もしこのレンダリングが正確なものであるならば、Project Cambriaが過去のヘッドセットと比較して新しい光学系(おそらく「パンケーキ」スタイルの光学系)に移行している可能性が高いことを示している。
既にお伝えしているように、VRデバイスの「Meta Quest 2」後継機「Meta Quest 2 Pro」でもこれまでのフレネルレンズから変更されて「パンケーキレンズ」が採用されるとのことで、Metaは刷新された光学系の実用化に一定の目処が立ち、今回導入が進められると思われる。
このような情報や憶測の一部、さらにはデバイスの外観の多くは、昨年Meta社によって予告されたものだ。当時、同社はProject Cambriaが「高解像度の複合現実パススルー」、新しい光学系、視線と顔のトラッキング、トラッキングリングを廃止したコントローラ(おそらくオンボード・インサイドアウト・トラッキングに移行)を搭載するだろうと述べていた。
また、Project Cambriaは2022年に発売されるとのことだが、発売日や価格などの詳細については発表されていない。
噂されている「Oculus Quest 2 Pro」とは別の物になるのか、Project Cambriaが「Oculus Quest 2 Pro」になるのか不明だが、2022年はMetaにとってかなり忙しい年になりそうだ。
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