Twitter 独自のファクトチェックツール「Birdwatch」の適用範囲を米国内で拡大

masapoco
投稿日 2022年3月4日 5:49
Twitterのファクトチェックツール「Birdwatch」

Twitterは、同社が2021年よりテスト運用しているファクトチェックツール「Birdwatch」の適用範囲を拡大し、米国内限定ではあるがランダム化されたグループが、ツイートに関する「Birdwatch」ファクトチェックノートを確認できるようなったと発表した。

Source

Birdwatchは、誤解を招くと思われるツイートに対して、フラグを付けてコメントできるツールだ。人々が協力してこれを行うことで、さまざまな立場の人々にとって有益な文脈を追加することができる。これは、誤解を招く情報が広まったときに人々が迅速に対応し、信頼して価値があると感じる文脈を追加する可能性があるといういわば信頼の上に成り立つアプローチだ。ツイートが完全に誤りではない場合でも、ユーザーは理想的には、全体像をより適切に表すための追加情報であったり、重要な文脈を追加することが出来る。

Birdwatchは、投稿者、一般の方々、学術研究者からのフィードバックをもとに、さまざまな改良を加えられてきたが、その成果は期待できるものだったという。米国のTwitterで無作為に抽出された人々への調査では、以下のような結果が得られている。

  • 大多数の人がBirdwatch noteが役に立ったと評価していいる。これには、あらゆる政治的立場の人々が含まれている。
  • 調査に参加した人々は、誤解を招く可能性のあるツイートについての注釈を読んだ後、注釈のないツイートを見た人と比べて、その内容に同意する確率が20~40%低かった。

Twitterは、AP通信とロイターとの提携も発表している。これは、Birdwatchの参加者によって高められた情報の質をチームが評価するのに役立っているとのこと。また、誤報、二極化、オンライン操作、嫌がらせを研究する学者や研究者の諮問委員会にも参加しているという。

米国での試験運用を受けてその後世界に拡大することが予想される。日本での導入時期は未定。



この記事が面白かったら是非シェアをお願いします!


  • epic-games-and-bandcamp
    次の記事

    Epic Gamesが音楽マーケットプレイス「Bandcamp」を買収

    2022年3月4日 9:01
  • 前の記事

    2024年発売のiPadには有機ELディスプレイが採用される可能性が高まる

    2022年3月4日 5:00
    ipad image

スポンサーリンク


この記事を書いた人
masapoco

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

おすすめ記事

  • tiktok icon

    ホワイトハウス、米上院のTikTok法案採決に「迅速な動き」を期待すると述べる

  • e9411e30d34535dc150e6bfe67e86b01

    TikTokを禁止しようとする試みは、すでに有権者との関係に苦慮している政治家の偽善を露呈している

  • tiktok

    米下院、TikTok禁止法案が賛成多数で可決、上院の対応に注目が集まる

  • message app

    プライベートな会話は本当にプライベートなのか?サイバーセキュリティの専門家が、エンドツーエンド暗号化がどのようにあなたを守るかを説明する

  • tiktok image

    Activision Blizzardの元CEOがTikTok買収に向けてSam Altman氏に支援を打診、OpenAIに学習データを提供か

今読まれている記事