まだInternet Explorerの話題があるのかと思われるが、実はIEはまだ完全には死んでいなかったのだ。
Microsoftは本日、Windows 10のほとんどのバージョンでInternet Explorer(IE)を永久に無効にするEdgeアップデートをプッシュする予定事を開始した。
Microsoftは昨年6月にInternet Explorerを正式に引退させ、Microsoft Edgeに移行し、IE 11のサポートも正式に取りやめた。しかし、本日のMicrosoft Edgeのアップデートにより、Windows 10のほとんどのクライアントバージョンでInternet Explorer 11を起動できなくなることが確認された。MicrosoftのWindows 10のLong-Term Servicing ChannelやWindows 10 China Government Editionのようなバージョンなど、いくつかの例外はあるが、それ以外の人にとってはIE 11はついに、本当に姿を消すことになる。
このMicrosoft Edgeのアップデートは、コンシューマー向け、商用を問わず、すべてのデバイスに同時に展開され、この変更をロールバックする可能性はない。この後、IEユーザーには「The future of Internet Explorer is in Microsoft Edge」という見出しのバナーが表示され、IEベースのユースケースを起動しようとすると、常にEdgeにリダイレクトされるようになる予定だ。閲覧データもシームレスに移行される。
すでにレガシーなユースケースを処理するためにChromiumベースのEdge with IEモードに移行している組織は、この設定による影響を受けない。しかし、複数の警告にもかかわらずまだ移行していない企業では、IEに依存する一部のアプリケーションが完全に動作しなくなる可能性があり、業務に支障をきたすリスクがある。
Internet Explorerを動かす基礎技術であるMSHTMLとTridentエンジンは、引き続きサポートされる。MicrosoftはWindows 11のデフォルトとしてChromiumを搭載したEdgeブラウザに移行したが、MSHTMLエンジンはまだWindows 11の一部である。Microsoft EdgeのIEモードを動かすために存在し、Microsoftは少なくとも2029年までEdgeのIEモードをサポートするとしている。
なお、このリダイレクトは本日から実施されるが、タスクバー上のアイコンなど、IEを視覚的に参照する機能は今後数カ月間継続される予定だ。これらは、2023年6月13日までにWindowsセキュリティ “B”リリースの更新プログラムを通じて削除される予定だ。また、2023年5月23日にオプションのプレビュー版「C」リリースをインストールすることで、より早く取り除くことが出来る。
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