Googleが、Chrome以外のブラウザ、特にFirefoxブラウザの読み込み速度を遅延させているというユーザーからの訴えがSNS上に浮上した。だがこれは結局の所、特定のブラウザをターゲットにしたものではなく、広告ブロッカーを使用しているユーザーをターゲットにしたYouTube側の対策の結果だったことが明らかになった。ひどいときには“ブロックされました”と接続を拒否されたり、表示されるまでに5秒かかるなどの遅延もユーザーから報告されている。
YouTubeはこの問題について公式にコメントし、ユーザー側の経験が事実であることを認めている。Business Insiderの取材に対し、YouTubeの広報担当者は「広告はクリエイターにとって、ビジネスを運営し、成長させるための重要なライフラインです。だからこそ、広告ブロッカーの使用はYouTubeの利用規約に違反します。YouTubeの広告を許可するか、広告なしのYouTube Premiumを試すよう、以前からユーザーに呼びかけています」と、述べ、ブロッカーの使用を抑制するための取り組みの一環であると説明している。YouTubeは、ユーザー側に問題を避けるために広告ブロッカーの無効化を推奨しており、YouTubeが広告ブロッカーの検出方法を進化させるにつれて、ユーザーはこの問題に再び直面する可能性があると述べている。
ただ、今回のYouTubeのトラブルは、広告ブロッカーの使用の有無やブラウザが同じであっても、すべてのユーザーには現れる訳ではない。したがって、YouTubeが背後でどのような変更を準備しているのかは不明だ。しかし、Googleは先週、Chromeに関する今後の大きな変更を発表し、今後は多くの広告ブロッカー自体がChromeブラウザで機能しなくなる事にもなる。
Googleは最近、広告ブロッキングに対する取り組みを強化している。特にYouTubeに関しては、今年6月に広告ブロッカーを使用している一部の視聴者に対してビデオの表示を停止するように始めている。先月、YouTubeは、ユーザーを積極的に動かして、広告を視聴するか、広告なしのプレミアムサービスに加入するようにするための全世界的な取り組みを行っていることを確認している。
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