YouTubeチャンネル「PhoneBuff」が、iPhone 15 Pro MaxとGoogle Pixel 8 Proの日常的な使用を再現したスピードテストを行い、その結果を公開している。GoogleのPixelシリーズは元々性能を最重要視していないが、このテストではAppleのiPhone 15 Pro Maxに大きく劣っている事が明らかとなっている。
テストは、自動化されたマシンが両方のスマートフォンについて、一連のアプリの開始とタスクの実行を通して、どれだけ時間がかかるかを計測する形式で行われた。スマートフォンが日常的にどのようなタスクでどれだけ性能を発揮するか、また、どれだけ効率よくアプリをメモリ内に保持できるかを評価するものだ。
スペックについてだが、iPhone 15 Pro MaxはA17 Proチップ、8GBのRAM、NVMEストレージ、およびiOS 17を搭載している。一方で、Google Pixel 8 ProはTensor G3チップ(Googleの最新のカスタムシリコン)、12GBのRAM、および比較的遅いUFS 3.1ストレージをAndroid 14上で動作させている。この差がどう出てくるかと言ったところだ。
Geekbench 6の結果からもiPhone 15 Pro MaxがPixel 8 Proよりも優れていることが示唆されていたが、このPhoneBuffのスピードテストでは、その差が実際の使用状況でどれほどのものかが明らかになった。特に、動画処理や全体的なアプリケーションの起動について、iPhone 15 Pro MaxはPixel 8 Proを大きくリードした。
最終的に、Pixel 8 Proはテストを3分28秒で終え、iPhone 15 Pro Maxの2分48秒に対して約40秒遅かったとのことだ。この結果は、過去のPixel 7 ProがiPhone 14 Pro Maxに約30秒、Pixel 6 ProがiPhone 13 Pro Maxにわずか6秒遅れであったことと比較しても、Pixel 8 Proが大きく劣っていることを示している。
なぜPixelが負けたのかについては、Tensor G3チップがAppleのA17 Proチップに劣っていること、また、他のAndroidフラッグシップと比較してもGoogleが少し遅れていることが考えられる。例えば、Galaxy S23 Ultraなどの新しいUFS 4.0ストレージを搭載したデバイスは、一部のタスクが少し速く動作するだろう。
しかし、Pixel 8 Proが「遅い」というわけではなく、日常使用での性能は使用方法によって異なるだろう。とはいえ、今後GoogleがTensor G5においてカスタムCPU、GPUを開発し、それを採用した場合にどの程度大きなスペックアップを見せるのかは楽しみでもある。
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