Reutersによると、スイスの3社による合弁会社Alpin Solarは、スイスのムッツェー湖ダムに5,000枚のソーラーパネルを設置することに成功したとのことだ。海抜2,500mに位置するこのダムは、ヨーロッパで最も高い場所にあり、ソーラーパネルによるにエネルギー生産は既に開始されているという。
ムッツェー湖ダムは、雪をかぶった山々に囲まれたスイスのグラールス州にある。年間330万キロワットの発電量で、700世帯の電力をまかなうことを目標としている。
この目標のために、水力発電所でもあるダムの壁面に5,000枚のソーラーパネルが並べられた。ソーラーパネルの設置幅は1kmで、2.2メガワットの発電が可能なように設計されている。
このプロジェクトでは、合弁会社のエネルギー企業であるAxpoが、同じくスイスのMegasol社製の二面ガラス製太陽電池を使用した。40mmのフレームを装備し、スイスアルプスで予想される積雪量に対応することができる。
雪に覆われた山々にソーラーパネルを設置することは、直感に反するように思えるかもしれないが、Axpoは、このような地域、特に冬場には、より効果的にソーラーパネルが機能することを期待している。冬の間、霧に覆われる標高の低い地域とは異なり、スイスの標高の高い場所では霧もなく、直射日光が期待できるのだ。
さらに、雪が白いため、太陽光がソーラーパネルに反射し、低温でも高い発電量が得られるという利点もある。これにより、2月や3月といった冬季には、他の季節に比べて3倍ものエネルギーを太陽から得ることができると期待されている。
今後数年間で、国内の低地や山間部に4,200の太陽光発電プロジェクトを建設する計画だという。Reutersの報道によると、スイス政府は昨年、国内の新しい太陽光発電所の承認を迅速に行えるよう、エネルギー法を改正した。
Alpin Solarの一員でもあるディスカウント・チェーンのDennerは、このプロジェクトと長期の電力購入契約(PPA)を締結している。興味深いことに、これは同国で締結された最初のPPAであるとElectrekは報じている。
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