Microsoft、サードパーティが独自のチャットボットを作れるツールを計画中との報道

masapoco
投稿日
2023年2月8日 15:41
bing chatgpt version 1

本日、Microsoftが発表したChatGPT AIベースの新しいBing検索エンジンとEdge Webブラウザは、同社のAIへの取り組みの氷山の一角に過ぎない可能性がありそうだ。CNBCの報道によると、Microsoftには、OpenAIChatGPT技術を使って、学校や政府とともに、大企業が独自のAIチャットボットを作成するのを支援する計画があるとのことだ。

CNBCは、Microsoftが顧客サービスの向上を支援する方法として、これらのチャットボット開発ツールを第三者に提供する可能性があると報告している。これは、匿名の情報源からの情報とのことだ。例えば、チャットボットがカスタマーサービスエージェントに回答を提案し、ユーザーが問題の解決策を見出すのを支援することができる。

また、ChatGPTの基礎となる大規模言語モデルは、2021年の確定したある時点での情報に基づいて訓練されており、最近の情報には対応出来ず、現状では2021年以降に起こったことについては実質的な回答を提供することができない。しかし、Microsoftはビジネス向けChatGPTサービスでは立ち上げたチャットボットに、最新の情報を反映させるつもりとのことだ。また、特定の情報への引用も提供する機能を搭載するという。

ただし、サードパーティにチャットボットツールを提供する際の大きなハードルとして、ChatGPTなどの高度なチャットボットは多くのコンピューティングパワーを使用するため、高額なコストがかかる可能性があることが挙げられる。実際に、ChatGPTの運用費用は高額で、1チャット毎に「1桁セント」がかかり、1か月あたり数百万ドルかかる可能性も報じられている。CNBCに語った関係者の話では、Microsoftがそうした企業に、チャットボットの運用コストを見積もるためのツールを提供することで、支出を抑えられるのではないかとのことだ。

また、サードパーティは自社のチャットボットのデータをアップロードして、回答内容の改善に役立てることができるという。

また、Microsoftは、企業顧客がチャットボットと対話する前に、カスタマイズされたメッセージを表示させることも検討しているという。これは、新しいBingが複雑な質問に対応し情報を提供できることを示す歓迎画面を表示させるのと同様だ。

Googleは、今週初めに公式に明らかにした自社のBardチャットボットについても、同様の計画を持っていると思われる。


Source



この記事が面白かったら是非シェアをお願いします!


  • chinese spy balloon
    次の記事

    スパイ気球を超えて:スパイが求める7種類の情報とその入手方法

    2023年2月8日 16:28
  • 前の記事

    スイス、標高2,500mのダムに5,000枚のソーラーパネル設置

    2023年2月8日 15:04
    AlpinSolar img

スポンサーリンク


この記事を書いた人
masapoco

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です


おすすめ記事

  • openai

    OpenAI、15秒の音声サンプルから感情豊かで自然な音声を合成できる「Voice Engine」を発表

  • Babylon 7

    Microsoft、Webゲーム用のグローバルイルミネーションサポートを追加したBabylon.js 7.0を公開

  • a04c35e8e555c1cc7ae1d6a5f3159856

    MicrosoftとOpenAI、1000億ドル以上をかけて超人的AI開発のためのスーパーコンピューター「Stargate」を開発する計画

  • Sam Altman TechCrunch SF 2019 Day 2 Oct 3 cropped cropped

    ベンチャーキャピタリスト、OpenAIのSam Altman氏を“誇大妄想的”と非難

  • google logo image

    Googleが非営利団体を対象に2000万ドルの資金を提供し生成AI活用を支援

今読まれている記事