Suno AIは、ProおよびPremier契約者向けに、同社が提供する音楽生成モデルの新バージョン「V3 Alpha」への早期アクセスを解禁し、テストとフィードバックの提供を促している。
米国のAIスタートアップSunoは、テキストからのAIオーディオ生成を専門としている。同社はMicrosoftのCopilotチャットボットへプラグインという形でその音楽生成機能を提供しており、現行の音楽モデルV2は、すでに印象的なほど本格的な楽曲を生成することができる。しかし、今回同社が提供したV3の最初のデモは、それを遥かに超える性能を見せつけている。
V3 Alphaは音質が向上し、表現力が増し、生成速度が速くなった。また、より多くの言語とインストゥルメンタルをサポートしているという。
さらに、曲は生成の最後だけでなく、どの時点でも再開することができる。
「V3 Alphaはよりリアルで本物の音楽を作り出し、音楽生成AIの最先端を再定義する可能性があると信じています」とSuno AIは書いている。
Suno AIによれば、キーやBPM、ミキシングやマスタリングなど、プロンプトによってはまだ問題があるという。新しいモデルは2分までの曲を生成できるが、特に短いプロンプトでは幻覚が見られる。V3 Alphaは、曲の構成についてより創造的な自由裁量権を持ち、最適な結果を得るためにはV2とは異なるプロンプトが必要になることもある。
ユーザーはテスト段階でV2とV3 Alphaを切り替えて使用することができ、実験用に300クレジットを無料で受け取ることができる。Suno AIは、ユーザーからのフィードバックに基づいてモデルを改善したいと考えている。
SunoはDiscordやWebサイト、その他のAIチャットボットを通じて楽曲生成サービスを提供している。このツールは曲の歌詞も生成する。大まかなテーマを入力するだけだ。
音楽のスタイルやテンポなどの要素もテキスト入力で指定できるが著作権上の理由から、Suno AIはアーティスト名やバンド名の入力には対応していない。
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