Space Perspectiveは、同社の成層圏旅行用に設計された「Nepture」を構成するカプセルの試験用構造を初公開した。同社はこれを用いて無人飛行試験を行い、収拾されたデータを反映させた商業グレードのカプセルを構築するとしている。
この球体カプセルは、Space Baloonの下に据えられ、搭乗者が乗り込み観光飛行を行うために設計されたもので、予備降下システムとともに、同社の革新的な宇宙船「Napture」を構成する。
今回の試験カプセルの完成について、共同CEO兼CTOのTaber MacCallum氏は「私がこれまで見た中で最も偉大な反復的コラボレーションの1つ」と呼んでいる。
Space Perspective社の構想する気球による宇宙旅行が果たして実現するのかどうかは、これまで懐疑的な目で見られる向きも多かった。だが今回の物理的なテストモデルの完成は、同社に取って大きなマイルストーンとなるものだ。。
Space Perspectiveは気球に8人の有料乗客(と1人のパイロット)を乗せて高度約30,480mまで6時間の飛行を行う計画だ。この高度では、地球の湾曲と宇宙空間の漆黒がはっきりと見える。まさに宇宙旅行気分が味わえるのだ。
乗客はNeptureと呼ばれる加圧カプセルに乗り、水素を充填した “サッカースタジアムの長さのSpace Baloon”の下にぶら下がる。目標高度に達するのに2時間かかり、その後2時間観光し、さらに2時間かけて降下する。降下時には、気球からゆっくりとガスが放出される。
既に公開されている内装には、カプセルは豪華なシート、軽食バー、ライブストリーミングが可能なWi-Fi通信システム、360度のパノラマ窓、甲板下のトイレを備えている。登場チケットはなんと125,000ドル(1,700万円)だが、既に多くの予約待ちを抱えているとのことだ。
今回完成したばかりの加圧カプセルテストモデルは、”商業運航が開始された暁には同社が飛ばすことになる”代表的な形のものだという。これは試験目的で構築されているため、内部は必要最低限の装備しかない。試験の最初の飛行は無乗員で行われ、来年後半には有人飛行が予定されている。
MacCallum氏は、「全社一丸となってこのマイルストーンに到達し、宇宙船ネプチューンが私たちの目の前で華々しく誕生するのを見て、大きな意欲を燃やしています」と語った。
同社はまた、飛行を開始し、帰還時にスプラッシュダウンしたカプセルと気球を海から回収するための船、海洋Space Port Voyagerの完成も間近であると伝えられている。
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