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Microsoft創業者のBill Gates氏が支援する企業が、太陽エネルギーを極めて現実的なものにするために、ペロブスカイト・パネルの商業化を目指している。マサチューセッツ州とテキサス州に拠点を置くCubicPVは、Gates氏のBreakthrough Energy Venturesの支援を受けている。

同社は現在、下層のシリコン層と上層のペロブスカイト層からなる「タンデム型」ソーラーパネルを設計しており、その変換効率は30%に達するとのことだ。これは、シリコン、ペロブスカイトのそれぞれが得意とする波長が異なるため、それぞれの利点を合わせる事で変換効率を高めることを目的としている。ペロブスカイト・シリコンタンデム型ソーラーパネルは変換効率が優れており、既に実験レベルでは33.2%の変換効率も達成されている。

CubicPVのCEOであるFrank van Mierlo氏は、同社のペロブスカイト層とシリコン層の低コスト製造方法によって、同社の製品は経済的に合理的であるとCNBCのインタビューで語っている。

ペロブスカイトソーラーパネルには最近注目が集まっており、米国エネルギー省は、CubicPVがマサチューセッツ工科大学の新しい研究センターに業界をリードする形で参加することを明らかにしている。

これらの組織は、自動化と人工知能を活用し、タンデムパネルの生産と開発を大幅に改善する予定だ。

「タンデムパネルは太陽からより多くの電力を抽出し、すべての太陽光発電設備をより強力にし、気候変動の最悪の影響を抑制する世界の能力を加速させるのです」とVan Mierlo氏はCNBCに語った。

「今後10年で、業界全体がタンデムに切り替わると考えています」。

また、CubicPV社は、米国に10GWのシリコンウェハー工場を新設するための場所を探している最中だ。

ペロブスカイトの実用化にはハードルもある

しかし、ペロブスカイトには、コストや耐久性など、まだまだ多くのハードルがあるのも実状だ。

ハロゲン化鉛ペロブスカイトは、今のところ最高の性能を発揮しているが、研究者は鉛の毒性を避けるために他の組成を配合しようと試みている。

Australian Centre for Advanced Photovoltaicsを率いるMartin Green氏は、CNBCに対し、シリコンベースのタンデムセルは、現在研究室以外では十分に機能しないが、太陽電池技術の次の大きな発展になる可能性があると語った。

「ペロブスカイトとシリコンのタンデムセルが、商業的に成立するのに必要な安定性を持つことができるかどうかが大きな問題だ」と、Green氏は語る。

「最初のペロブスカイトセルが報告されて以来、進歩はしているが、このようなタンデムセルで競争力のある効率を持つ唯一の公表されたフィールドデータは、慎重にカプセル化されていても、屋外で数ヶ月しか生存できないことを示唆している」。

CubicPVはこの課題を回避し、太陽光発電をより現実的で生産的なものにするために国が切実に必要としている技術を生み出すことができるのだろうか。


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