Qualcommは、本日開催されたSnapdragon Summitで、Snapdragon X EliteやSnapdragon 8 Gen 3と言った次世代チップセットを発表したが、それと共にデバイスの連携を向上させる新技術、「Snapdragon Seamless」を紹介した。
Snapdragon Seamlessは、AndroidやWindowsなど異なるOSのSnapdragon搭載デバイスがお互いを見つけ、シームレスに連携できるようにするクロスプラットフォーム・ソリューションだ。これにより、AndroidやWindowsユーザーがAppleのデバイスがシームレスに連携して動作するように、Snapdragon搭載デバイス同士が(Appleのエコシステムレベルかは不明だが)シームレスに連携する事を可能にするという。
「Snapdragon Seamlessは、OEM、デバイス、およびオペレーティングシステム間の障壁を根本的に取り払います。Snapdragon Seamlessは、OEM、デバイス、オペレーティングシステム間の障壁を根本的に取り払います。これは、ユーザーを第一に考えた唯一のクロスデバイスシステムです」とQualcommのウェアラブルおよびミックスドシグナルソリューション担当バイスプレジデント兼GMのDino Bekis氏は述べている。
QualcommがSnapdragon Seamlessを開発した背景には、さまざまなメーカーやプラットフォームでのマルチデバイス体験を向上させ、顧客が使用するデバイスの選択肢を増やすという考えがある。
Qualcommによれば、ペアリングやペアリングの解除を繰り返すことなく、PC、スマートフォン、タブレットでマウスやキーボードが使えるようになったり、ファイルやウィンドウの転送が簡単になったり、Snapdragonが優先順位に基づいてオーディオソースを選択する「インテリジェントな」イヤホン切り替えが可能になったりする。また、Snapdragonが優先順位に基づいてオーディオソースを選択する “インテリジェント”なイヤホン・スイッチングなど、魅力的な未来が待っているとのことだ。
同社の最新のモバイルプラットフォームであるSnapdragon 8 Gen 3はSnapdragon Seamlessに対応しているため、この機能は来年のフラッグシップ機でも利用できるようになる。また、新しいPCプラットフォーム「Snapdragon X Elite」も同様だ。Qualcommは将来的に、Snapdragon SeamlessをAuto、IoT、XRプラットフォームにも拡張する予定だ。
すでに数社が、新しいデバイスでSnapdragon Seamlessをサポートする契約を結んでいる。その中には、Microsoft、Xiaomi、Lenovo、Asusなどが含まれる。
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