先日登場した、Qualcommのフラグシップチップ「Snapdragon 8+ Gen 1」は、製造をTSMCに切り替えたことでパフォーマンスや消費電力の面で進化が見られるとのことだが、今回ベンチマークテストの結果が実際に示され、その進化の一端が明らかになった。
Weigo : DigitalChatStation氏の投稿
Snapdragon 8+ Gen 1が発表されてしばらく経つが、公開された既存のパフォーマンス指標のほとんどは、Qualcommのテストデバイスからのものとなり、実際の製品版の性能が気になるところだったが、今回、新たなリークにより、OEMプロトタイプからと思われる新チップセットのCPUパフォーマンスが確認された。
Geekbenchに登場したSnapdragon 8+ Gen 1は、1311のシングルコア・スコアと4070のマルチコア・スコアを獲得している。
これはかなり印象的な値だ。Xiaomiデバイスに搭載されたSnapdragon 8 Gen 1のスコアは、それぞれ1229と3706となり、Snapdragon 8+ Gen 1が約7%のCPU性能の優位性を持っていることが分かる。
一般的にSnapdragon 8+ Gen 1は、Samsung製のSnapdragon 8 Gen 1よりも10%ほど性能が高いと言われているが、今回の数値はそれをほぼ裏付けている。
ちなみに、最大のライバルであり目標であるMediaTek Dimensity 9000は、シングルコアテストでは1297と同程度の性能だが、マルチコアテストでは4333とSnapdragon 8+ Genをも上回るスコアとなった。
Snapdragon 8+ Gen 1については、今後製品版でスコアが多少変わってくる事も考えられるが、AnTuTuではDimensity 9000を打ち負かした部分もあったと言うことで、結果としてはDimensity 9000に性能では並んだと見て間違いないだろう。Snapdragon 8 Gen 1に対して30%向上したとされる効率性と、バッテリー持続性能がどの程度になるのか興味深い。
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