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SamsungAMDと提携した初のスマートフォン用チップセット「Exynos 2200」は、その性能を発揮することが叶わなかったが、実はハードウェアレイトレーシングに対応している画期的なモバイルSoCであることはあまり知られていない。

レイトレーシングとは、光線の伝わり方を計算し、より正確な光、影、反射の表現を提供する新しいグラフィックスレンダリング手法であるが、これまでExynos 2200のレイトレーシング性能を測定する方法はなかった。だが今回、BasemarkがリリースしたIn Vitroと呼ばれるベンチマークでは、レイトレーシング性能を測定することができるようになった。そして、その結果、驚くべき結果が明らかになったのだ。

Android Authorityのスタッフは、Basemarkの新しいIn Vitroゲーミング・テスト・スイートのコピーを入手し、早速Exynos 2200を搭載したGalaxy S22 UltraとSnapdragon 8 Gen 2を搭載したRedmagic 8 Proでベンチマークを実行し、モバイルチップがレイトレーシング性能でどのようなパフォーマンスを発揮するかをチェックしている。結果は驚くべきものだった。

BasemarkのIn Vitroレイトレーシング・ベンチマークは、レイトレーシングをハードウェアでサポートし、Android 12(またはそれ以降)、Vulkan 1.1(またはそれ以降)、ETC2圧縮、3GB以上のユニファイメモリを実行するAndroidデバイスでのみ実行可能となっている。

さて、1080pの解像度では、Galaxy S22 UltraのExynos 2200チップセットが、平均フレームレート21.6fps(最低16.4fps、最高30.3fps)と、Snapdragon 8 Gen 2よりも優れたパフォーマンスを示している。Snapdragon 8 Gen 2を搭載したRedmagic 8 Proは、平均フレームレートが17.6fps(最低13.3fps、最高42fps)という記録を示した。つまり、Exynos 2200は1年古いにもかかわらず、最新世代のSnapdragon 8 Gen 2よりも信頼性の高いパフォーマンスを発揮しているのだ。

Snapdragon 8 Gen 2では、画面への映り込みが少ないと、テストがスムーズに進行したという。一方、反射が多い状態でテストの速度を上げると、苦戦を強いられたようだ。

Android Authorityのスタッフは、In Vitroテストを20回連続実行するレイトレーシング・ストレス・テストを実施した。ここでも、17回のテスト実行まではExynos 2200の方がSnapdragon 8 Gen 2よりも性能が高く、その後、熱を管理するために性能をスロットルしている。それでも、Snapdragon 8 Gen 2の平均フレームレートが14.9fpsであるのに対して、Exynos 2200の平均フレームレートは16.9fpsだった。これは、ExynosチップセットのXclipse 920 GPUが秘めた性能について多くを語っている。しかし、ラスタライズでは、明らかにSnapdragonの方が速かった。

つまり、レイトレーシングに関するSamsungの主張は誇張でも何でもなく、Exynos 2200のハードウェア・レイトレーシングは一世代先を行くものだったのだ。AMDとSamsungは、Exynos 2200のGPUで素晴らしい仕事をしていたのだ。惜しむらくはSamsung製ではなく、TSMC製だったらと言う事だろうか。

今年、SamsungはGalaxy S23向けにSnapdragon 8 Gen 2プロセッサを独占的に搭載すると予想されている。


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