Samsung Electronicsのバッテリー開発・製造部門であるSamsung SDIでは、Samsungのラップトップ、スマートフォン、タブレット、ウェアラブル製品に使用するバッテリーを製造している。また同部門は、BMWやFiatの電気自動車にもバッテリーを供給しており、他の韓国自動車メーカーへの供給を行うなど、拡張を続けているが、更に同社はまったく新しいタイプのバッテリーを2027年までに発売しようとしているようだ。
The Korean Economic Dailyの報道によれば、Samsung SDIは2027年までに全固体電池を発売する予定だという。KEDによると、同社はASB(全固体電池)技術を商業化するための新チームを結成し、同社の大型電池事業部副社長であるGo Joo-young氏をリーダーに据えている。同社はパートナーや顧客と協力することで、立ち上げのスピードアップを目指しているようだ。
イオンの流れを促進するために負極と正極の間に液体電解質を使用する従来の電池とは異なり、全固体電池は固体材料を使用する。これにより、発火の危険性が減り、電池の耐久性が向上し、エネルギー密度が高まる。今年初め、Samsung SDIは韓国の水原研究所でASBの試験生産ラインを開始した。
Samsung SDIは、硫化物ベースの技術を使用することで、900Wh/L以上のエネルギー密度を持つ全固体電池の発売を目指している。このような電池は、まず電気自動車向けに発売され、その後、エネルギー貯蔵システムやスマートフォン、ノートパソコン、タブレットなどの電子機器向けに発売される可能性が高いだろう。
Source
- The Korea Economic Daily: Samsung SDI forms ASB commercialization team
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