Appleは、新しく発売されたAirPods Pro 2の人気により、2022年第3四半期の「True Wireless Stereo」(ワイヤレスイヤホン)で大きなシェアを獲得したようだ。全体として、Appleは2桁のシェアを獲得しているのに対し、最も近い競争相手のSamsungは、シェアではAppleのわずか3分の1と、大きく水をあけられている。
Canalysが発表した新しいレポートによると、AppleのTWSカテゴリにおける市場シェアは30.9%で、全体の出荷台数は2022年第3四半期に2380万台となった。同社のAirPods Pro 2は、その出荷台数の20%、つまり420万台を占めたことになる。
AirPods Proの初代が出た当時、品薄で全く買えなかった事に比べて、AirPods Pro 2同様の事態は起こらず、普通に買うことが出来たので不人気で売れていないのかと思いきや、在庫管理が上手くいっているのか、2か月でこの台数の販売はかなり印象的だ。Appleは、2021年第3四半期と比較して、市場シェアと出荷台数の両方で成長を遂げている。
Appleがこの市場で他の追随を許さないのは、Samsungが2位を占めているにもかかわらず、市場シェアが9.6%にとどまっていることで説明できる。つまり、Appleは現在Samsungが持つ市場シェアの3倍以上を持っており、後者は前年同期の年間成長率を12%落としている。
AppleがTWS市場で成功を収め、AirPods Pro 2が世界的に人気を博しているにもかかわらず、オーディオ市場全体は前年比4%減の1億1360万個となった。ただ、幸いなことに、TWSは出荷台数が前年比6%増の7,690万台と、それ自体は成長が見られた。Appleがこの市場を席巻できた理由の一つは、AirPodsのラインアップと他の製品とのソフトウェア統合が強固であることだろう。
通常のワイヤレスイヤホンとは異なり、AppleはAirPodsにカスタムチップを搭載し、iPhoneやiPadにシームレスに素早く接続し、不便さを完全に取り除いている。さらに、AirPods Pro 2の人気は、それ自体が3年近く待たされた上でのアップデートモデルと言うことで注目を集めたのだろう。特に本国アメリカでは価格が据え置きであった事も大きく働いた可能性がありそうだ。
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