Qualcommは本日、ゲーマー向けにS3 Gen 2サウンド・プラットフォームを拡張する事を発表した。ドングルおよびアダプタ用に設計されたこの新しいチップは、20ms以下の遅延を実現し、ボイスチャット用に追加のバックチャンネルを提供する。
Qualcomm S3 Gen 2サウンド・プラットフォームは、Qualcomm aptXアダプティブ・サウンド・テクノロジーをサポートし、24ビット、96kHzの高解像度Bluetoothオーディオ・ストリーミングにも対応しているため、ユーザーはさらに高精細なサウンドを聴くことが可能となる。
Qualcomm S3 Gen 2サウンド・プラットフォームへの拡張は、Snapdragon SoundとLE Audioを組み合わせることで、「20ms未満の超低遅延を実現し、ゲーム内チャット用の音声バックチャンネルを備えた遅延のないワイヤレスオーディオ」を実現するとのことだ。Qualcommは、ボイスチャットをスキップしてゲームオーディオのみを配信する場合、待ち時間をさらに短縮できると述べている。
また、Bluetooth LE Audioに基づく放送規格であるAuracastの最新バージョンもサポートしている。Qualcommのプラットフォームを使用するドングルやアダプタは、テレビ、電話、PC、コンソールなどのデバイスから、数の制限なく、近くのリスナーにキャストする事が可能だ。この技術は、公共イベントでのリスニング補助、アナウンス放送、または単に近くの友人と音楽を共有するために使用する事が想定される。
Qualcommのマーケティングディレクタ、Mike Canevaro氏は次のように述べている:「Snapdragon Soundの各世代で、遅延を低減し、オーディオ品質を向上させてきました。QualcommのS3 Gen 2 Soundポートフォリオに追加されたこの最新製品では、これまでで最高のワイヤレスゲーム体験を提供します。この新しいプラットフォームは、Snapdragon Soundを使用してBluetooth経由でゲーム用の超低遅延体験を提供するように最適化されています」。
Qualcommは、拡張プラットフォームを使用する具体的なデバイスをまだ発表していないが、この発表により、互換性のあるアクセサリがそう遠くない時期に登場することになるだろう。
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