ポケモンGOの開発で有名な、Niantic(ナイアンティック)が、現在開催中のSnapdragon Summit 2022において、屋外用ARヘッドセットのリファレンスデザインを披露した。
リファレンスデザインと言う事で、「最終的なものではない」としながらも、既に洗練されたデザインを備えており、その完成度に驚かされる。ハードウェアは後頭部のリアピースに格納されるようだ。この2つのパーツは、布のような折り曲げ可能な柔らかいバンドでつながっている。
ちなみに、Nianticが制作した最初のARヘッドセットの最初のプロトタイプは、Snapdragon XR2 Gen 1を搭載し、ワイヤーを介して電話とバッテリーにつながれ、カメラも大きく目立つもので、ちょっと野暮ったいデザインのものだった。
今回のリファレンスデザインでは、Qualcommが新たに発表した、AR向けのプラットフォーム「Snapdragon AR2 Gen 1」が搭載されている。カメラもヘッドセットのレンズ部分と上手く一体化されており、パッと見た感じでは目立たないものになっている。
Nianticは、装着は1〜2時間を想定しており、その為の快適性にこだわっているようだ。ユーザーからのフィードバックによって、快適であることを始めとする5つの重要な要件を特定したとしている。
Nianticは、今回このARデバイスを通してどのような映像が見られるのか、動画の中で共有している。ここで人々は携帯型コントローラーを使って、拡張/仮想コンテンツを指したり選択したりしているのが見て取れるだろう。
いくつかのゲームのユースケースがあったが、中でもガイド付きナビゲーション(Googleマップのライブビューのようなもの)と、現実の地図にビジネス情報(コーヒーショップ)を重ねるデモは印象的だ。
Niantic以外にも、Lenovo、LG、Nreal、OPPO、Pico、QONOQ、Rokid、Sharp、TCL、Tencent、Vuzix、XiaomiがSnapdragon AR2 Gen 1で「様々な開発段階」にあるとQualcommは述べている。
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