Jon Peddie Research(JPR)のレポートによると、PC向けCPU・GPU市場は第4四半期も好調で、2023年第4四半期の出荷台数は、前四半期比でそれぞれCPUが9%増、GPUが6%増を記録しているとのことだ。
JPRが発表した統計によると、前四半期(2023年第4四半期)のGPUの総出荷台数は7,620万台に達し、前年同期比では24%増となり、過去20年半で最大の伸びとなった。年間成長率が3.6%(2024年~2026年)であることから、GPUの総インストールベースは2026年末までに50億ユニットに達し、ディスクリートGPUが市場で合計30%のシェアを占めると予想される。
GPU総出荷数の前年比成長率は20%増加したが、AIBを含むデスクトップ用グラフィックスカードは-1%減少し、ノートブック用GPUは32%増加した。市場シェアでは、AMDが-1.4%、NVIDIAが-1.36%とわずかにシェアを落とした。Intelは+2.8%の増加となり、数四半期前に競合2社に奪われたシェアを取り戻した。
GPU全体の出荷台数は5.9%増(四捨五入して6%増)で、AMDが-2.9%、NVIDIAが-1.5%それぞれ減少したのに対し、Intelの出荷台数は+10.5%増加した。ディスクリートGPUの数字については特に言及されていないが、JPRからの今後の更新で期待できる。
CPU出荷数はさらに目覚ましい回復を見せ、四半期ベースで9%増、前年同期比で24%増となった。JPRは、AMDとIntelのCPUに特化した数字を提示していないが、Mercury Researchによれば、AMDは2023年に非常に好調であったが、第4四半期の業績は第3四半期と同程度であったという。
以下は主なハイライトだ。
- 当四半期のPCにおけるGPU全体の装着率(統合GPUとディスクリートGPU、デスクトップ、ノートPC、ワークステーションを含む)は113%で、前四半期から-3.3%減少した。
- デスクトップ用グラフィックス・アドイン・ボード(ディスクリートGPUを使用するAIB)は、前期から6.8%増加した。PC用CPU市場全体では、前四半期比9.0%増、前年同期比24.0%増となった。
ノートPC分野では、AMDとIntelの両社から幅広い新製品やリフレッシュ製品が発表された一方、NVIDIAは主に高性能AI GPU分野を狙ったディスクリートGPUオプションに注力した。また、NVIDIAは最近、エントリー・レベルの製品をAda Lovelaceラインアップに追加したが、これは長期的には状況を一変させる可能性がある。
Source
- Jon Peddie Research: Another great quarter—curb your enthusiasm
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