PC市場の回復が続く – 2023年第4四半期のGPUとCPUの出荷台数は前年同期比20%増

masapoco
投稿日 2024年2月28日 16:17
desktop pc

Jon Peddie Research(JPR)のレポートによると、PC向けCPU・GPU市場は第4四半期も好調で、2023年第4四半期の出荷台数は、前四半期比でそれぞれCPUが9%増、GPUが6%増を記録しているとのことだ。

JPRが発表した統計によると、前四半期(2023年第4四半期)のGPUの総出荷台数は7,620万台に達し、前年同期比では24%増となり、過去20年半で最大の伸びとなった。年間成長率が3.6%(2024年~2026年)であることから、GPUの総インストールベースは2026年末までに50億ユニットに達し、ディスクリートGPUが市場で合計30%のシェアを占めると予想される。

GPU総出荷数の前年比成長率は20%増加したが、AIBを含むデスクトップ用グラフィックスカードは-1%減少し、ノートブック用GPUは32%増加した。市場シェアでは、AMDが-1.4%、NVIDIAが-1.36%とわずかにシェアを落とした。Intelは+2.8%の増加となり、数四半期前に競合2社に奪われたシェアを取り戻した。

GPU全体の出荷台数は5.9%増(四捨五入して6%増)で、AMDが-2.9%、NVIDIAが-1.5%それぞれ減少したのに対し、Intelの出荷台数は+10.5%増加した。ディスクリートGPUの数字については特に言及されていないが、JPRからの今後の更新で期待できる。

CPU出荷数はさらに目覚ましい回復を見せ、四半期ベースで9%増、前年同期比で24%増となった。JPRは、AMDとIntelのCPUに特化した数字を提示していないが、Mercury Researchによれば、AMDは2023年に非常に好調であったが、第4四半期の業績は第3四半期と同程度であったという。

以下は主なハイライトだ。

  • 当四半期のPCにおけるGPU全体の装着率(統合GPUとディスクリートGPU、デスクトップ、ノートPC、ワークステーションを含む)は113%で、前四半期から-3.3%減少した。
  • デスクトップ用グラフィックス・アドイン・ボード(ディスクリートGPUを使用するAIB)は、前期から6.8%増加した。PC用CPU市場全体では、前四半期比9.0%増、前年同期比24.0%増となった。

ノートPC分野では、AMDとIntelの両社から幅広い新製品やリフレッシュ製品が発表された一方、NVIDIAは主に高性能AI GPU分野を狙ったディスクリートGPUオプションに注力した。また、NVIDIAは最近、エントリー・レベルの製品をAda Lovelaceラインアップに追加したが、これは長期的には状況を一変させる可能性がある。


Source



この記事が面白かったら是非シェアをお願いします!


  • wordpress
    次の記事

    TumblrとWordPressの投稿がOpenAIやMidjourneyのトレーニング向けに販売されるかもしれない

    2024年2月28日 16:34
  • 前の記事

    いくつかの知的文明は、その星に閉じ込められるだろう

    2024年2月28日 14:48
    dec06bb6d66ea80cca8198b1806c3ee0

スポンサーリンク


この記事を書いた人
masapoco

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

おすすめ記事

  • a04c35e8e555c1cc7ae1d6a5f3159856

    MicrosoftとOpenAI、1000億ドル以上をかけて超人的AI開発のためのスーパーコンピューター「Stargate」を開発する計画

  • cyberpunk 2077 night city wire june 2020 nvidia geforce rtx exclusive screenshot 001

    Microsoft、SSDを活用し少ないVRAMでもレイトレーシング性能を向上出来る手法の特許を公開

  • nvidia gtc24 skhynix gddr7 2 1920px

    SK hynix、GTCにおいて最大40Gb/秒となるGDDR7メモリを展示

  • GDDR7 DRAM PR main1

    Samsung、NVIDIA GTCで32Gb/秒GDDR7メモリ・モジュールを披露

  • gaming

    ゲーミングPC出荷台数は2024年に緩やかな成長を見せる見通し

今読まれている記事