PayPalは本日、AIを活用したパーソナライゼーションを含む、いくつかの新しいアップデートの試験運用を開始すると発表した。同社は、パーソナライズされたレコメンデーション、強化されたチェックアウトとゲストエクスペリエンス、中小企業向けのVenmoの機能強化、加盟店向けの新しいオファープラットフォームを備えた「Smart Receipts」と呼ばれる新しいキャッシュバックサービス「CashPass」を導入する。
PayPalがアプリに新しく追加する「CashPass」機能を使えば、ユーザーは気に入ったオファーがあれば、それをクリックし、そのブランドで買い物をし、PayPalでチェックアウトするだけで買い物が出来る様になる。同社によると、CashPassはAIを使い、ユーザーの買い物行動に基づいてパーソナライズされたオファーを編成する。アプリは定期的に新しいオファーを表示するので、顧客は頻繁にチェックすることが推奨される。
PayPalは、Best Buy、eBay、Priceline、Ticketmaster、Uber、Walmart、McDonald’sを含む少数のパートナーと3月にCashPassを開始する予定だ。ユーザーは、PayPalキャッシュバックMastercardのキャッシュバックなど、他のPayPal特典と重ねて利用することができる。
PayPalの新しいAI搭載の「Smart Receipts」機能では、顧客とブランドがペイパルで買い物をすると、すぐにレシートが発行され、顧客は注文を追跡したり、そのブランドで次に買いたいものの予測を見ることができる。このレシートは、買い物客の行動データに基づき、PayPalがWeb上で確認できる情報と組み合わされた、AIを活用した提案を活用する。
Smart Receiptsを使えば、ブランドはパーソナライズされたレコメンデーションとキャッシュバック特典をレシートに記載することができる。
同社はまた、PayPalのプラットフォームを利用する加盟店のWebサイトでユーザーが素早く購入できるよう、ワンクリックのゲストチェックアウト体験を提供する新しい「Fastlane」サービスを開始する。PayPalは、標準的なゲスト・チェックアウト・エクスペリエンスは時間がかかり、ユーザーはクレジットカード情報と配送先住所を更新する必要があると指摘している。顧客は間もなく、Fastlaneで情報を保存し、ワンタップでチェックアウトできるようになる。ユーザー名やパスワードを入力したり、個人情報を更新したりする必要はない。
PayPalの通常のチェックアウト体験については、顧客がより速くチェックアウトできるよう、待ち時間を改善するために高速化したという。PayPalはまた、再設計されたチェックアウト体験にパスキーサポートを直接統合している。さらに、チェックアウト体験はAIを活用し、「時間の経過とともに、より賢く、より速く」なっていくと同社は述べている。
さらにPayPalは、小規模ビジネスが発見されるのを助けるために、強化されたVenmoビジネスプロフィールを導入すると発表した。Venmoは2021年にビジネス・プロフィールを発表し、企業が支払いを受け入れるための簡単な方法を提供したが、PayPalはソーシャルメディア上で目立ち、注目されることが難しいことを認識しているという。新しいプロフィールには、購読ボタン、プロフィールランキング、消費者にプロモーションを提供する機能が追加される。
加盟店にとっては、PayPalはパーソナライズされた高度なオファー・プラットフォームを構築しており、インターネット上で実際に購入したものに基づいて顧客にアプローチする機能を提供する。PayPalは、このプラットフォームはAIを使って「全世界で約半兆ドル相当の加盟店取引のデータを整理・分析する」と述べている。このプラットフォームによって、加盟店は顧客向けのオファーをカスタマイズすることも可能になる。より適切なオファーを受けるために自分のデータが使用されることを望まない顧客は、加盟店とのデータ共有をオプトアウトすることができる。
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