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OpenAIのCEO、若返りの実現を目指す企業に240億円投資

OpenAIのCEOであるSam Altman氏が、バイオテクノロジー新興企業のRetro Biosciencesを軌道に乗せるために、1億8,000万ドル(243億円)の出資を行った事が、MIT Technology Reviewによって報じられている。このバイオテクノロジー企業は遺伝子工学を利用して細胞を若返らせる計画を持っている事が明らかになっている。

Altman氏の投資は、長らく秘密にされていた。既にAmazonの創業者Jeff Bezos氏が2021年に同様のスタートアップ、Altos Labsに投資しており、Jack Dorsey氏、Mark Zuckerberg氏も同一の投資を行っている事から、“流行に乗った”と思われたくなかったのではないかと、まことしやかに囁かれている。

Altman氏はY-Combinatorに在籍し、Web2.0時代にPinterest、Airbnb、Stripeなどのアーリーステージのスタートアップに資金を投入したことで有名だ。しかし、スタートアップ投資から離れ、2015年に共同創業したOpenAIのCEOに就任した。

Altman氏は今後、人類にポジティブな影響を与える技術の開発に時間と資金を投じたいと考えている。ここ数ヶ月のOpenAIの製品の人気ぶりを見ていると、そのことがよく分かる。科学の進歩や技術の習得には多額の投資が必要なため、彼はこうした分野を「ハードテック」と呼んでいる。

Altman氏がアンチエイジングバイオテクノロジーに興味を持ったのは、Y-Combinator時代に、若いマウスの血液を使って高齢のマウスを若返らせる実験に出会い、この分野の新興企業への出資を熱望したことがきっかけとのことだ。

Y-Combinatorから離れたものの、このアイデアは頭に残り、2020年、老いたマウスの血漿を塩水とアルブミンに置き換え、同様の若返り効果を得たという別の論文に出合うことになる。

Altman氏は、かつてY-Combinatorでパートタイムのバイオテクノロジー・パートナーだったBetts LaCroix氏に連絡を取り、「アンチエイジング・プロジェクトに取り組む会社を率いることができないか」と相談した。LaCroix氏が同意すると、Altman氏から1億8000万ドルの資金を得て、Retro Biosciencesが誕生したのだ。

倉庫の中に実験室として使われるプレハブ輸送用コンテナを設置することで、すぐにワークスペースができあがり、すでにいくつかの成果を発表している。

Altman氏は会社の日常的な機能には関与しておらず、彼のシードファンドによって、この新興企業は10年間、再びお金のことで悩まされることなく機能することが出来ている。この間に、延命のための最初の概念実証を行いたいと考えている。

その間、Altman氏は「健康的な食事、運動、十分な睡眠」を心がけ、若さを保つために抗糖尿病薬であるメトホルミンを服用するアンチエイジング法を実践している。

これとは別に、Altman氏は流動資金をHelionという核融合エネルギーのスタートアップに投資していることや、最近発表され、物議を醸している実用的な「室温超伝導」を達成したという研究者らによって設立されたスタートアップ「Unearthly Materials」に投資している事も報じられている。


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