Magic Leapは、同社の開発する複合現実(MR)ヘッドセット「Magic Leap 2」について、米国など一部地域での発売を9月30日とし、$3,299ドルからの価格となることを発表した。前世代よりも1,000ドル高くなっている。このMRデバイスは、2018年のMagic Leapの後継機として小型軽量化され、その他の改良点として、より広い視野が特徴となっている。
Magic Leapはすでに、ニューロテック企業SyncThinkや医療関連企業など、限られたパートナーに「Magic Leap 2」を配布している。発売は、まずは米国、カナダ、英国、ドイツ、フランス、イタリア、スペイン、サウジアラビア王国など、いくつかの市場で9月から一般購入が可能になる予定だ。日本とシンガポールでの発売は、2022年末を予定しているとのこと。
ヘッドセットは3つのパッケージで構成され、主にソフトウェアサポートと使用目的によって異なる。それぞれの構成は以下の通りだ。
- Magic Leap 2 Base(「プロフェッショナルおよび開発者」向け)
- 3,300ドル
- 1年間の保証
- Magic Leap 2 Developer Pro
- $ 4,100
- 1年間の保証
- 開発者ツール、サンプル製品、エンタープライズグレードの機能、および「開発とテストを目的とした毎月の早期リリース」へのアクセス
- Magic Leap 2 Enterprise
- 5,000ドル
- 2年間の保証
- エンタープライズ機能とアップデートへの2年間のアクセス
- エンタープライズUEM/MDMソリューションを介して管理可能
すべてのパッケージには、Magic Leap 2ヘッドセット、それを制御するコンピュータパック、シンプルなリモートスタイルのコントローラが付属している。2,295ドルから販売された以前のヘッドセットと基本的な形式は同じだが、316グラムから260グラムにスリム化され、軽量化されている。視野角は70度に拡大され、まだ限定的ではあるが、前作よりもかなりデザインがスッキリしている。Magic Leap 2の多くのスペックは1月に概要が発表されていたが、詳細については、製品ページでハードウェアの全仕様を確認することができる。
Magic Leapは、このヘッドセットが消費者向けではなく、企業向けであることを強調している。同社は将来的にコンシューマー市場に再参入する意欲を示しているが、現状ではその兆候は見られない。ただし、AppleやMetaといったコンシューマー向けの大手企業でさえ、大衆向けMRヘッドセットの公開をまだ控えていることを考えると、これは不思議なことではないだろう。
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