今月初めにBingで生成型AI搭載チャットボットの公開を開始して以来、Microsoftは100万人以上にツールのプレビューへのアクセスを許可し、さらに数百万人が待機中であることを明らかにした。これまで、チャットボットにアクセスする方法は、デスクトップ・ブラウザー「Edge」だけだったが、Microsoftは、より多くの製品、サービス、デバイスに門戸を開き始めている。
本日より、Microsoftアカウントで既にBingチャットボットへのアクセス権がある人は、AndroidおよびiOS用のBingモバイルアプリとEdgeブラウザアプリからチャットボットを利用できるようになった。Bingモバイルアプリの下部にあるBingボタンをタップすると、チャットセッションが開始され、デスクトップのBingチャットボットと同様に質問することが出来るようになっている。Edgeモバイルアプリでは、ホームページからチャットボットを起動することが出来るようになっている。
さらに、Skypeでもチャットボットの利用を開始することが可能だ。ユーザーは、チャットボットと1対1で会話することも、グループチャットに追加することも出来るようになっている。例えば、旅行の計画を立てるときにチャットボットが提案した内容をみんなに同時に見せたり、ある俳優が過去10年間にどの映画に出演したかをチャットボットに尋ねて、議論を解決したりすることが出来るようだ。
また、BingはSkypeの翻訳者としても機能する。Microsoftによると、Bingは100以上の言語に「堪能」だという。Skype以外でも、Microsoftは将来的にTeamsアプリなど他のチャットサービスにもBingを導入する予定とのことだ。
すでにBingチャットのプレビューにアクセスしている人は、Skypeのチャットボットも利用可能だが、同社はバグについて警告している。
「これらのモバイル体験をテストしている最初の数日間で、低帯域幅の状況で接続の問題が発生することがあります。私たちはこの問題を認識しており、修正に取り組んでいます。」
そして今回導入された更にに大きな変更点は、モバイルとデスクトップの両方で音声コントロールが追加されたことだろう。声でBingチャットボットに話しかけることも出来るし、Bingが音声で返答を返すようになった。デフォルトでは一般的な女性の声だが、これは男性の声にも変更可能になっている。
Microsoftによると、169カ国以上から100万人以上がBingプレビューに参加したとのことだ。同社は、チャットボットが長い会話を繰り広げる中で暴走する懸念があるとのことで、その使用と出力を制限するなどの変更を加えた。だが、同社は少しずつ改善を加え、現在ではより多くの、少し長めの会話を可能にしている。
また、Microsoftは、Teamsなどの他のアプリにチャットボットを導入することを計画しているようだ。 しかし、チャットボットはまだ微調整中であり、今後も改善を続けていくとしている。
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