ChatGPTは金食い虫で、それを元にしたMicrosoftの新しいBingも多額のコストがかかっていることが予想されるが、Microsoftはもちろんそれを無料で使わせることはなく、早期に収益化したい考えだ。そして、その手段はもちろん広告だろう。
Reutersの報道によると、Microsoftはチャットボットにどのように広告を投入するかについて、広告代理店と協議中と報じられている。そして、同社はすでにそこで、従来の検索広告をはめ込むなどして広告のテストを行っているとのことだ。
広告代理店との交渉はまだ初期段階だという。チャットボットにアクセスできるのはごく一部のユーザーで、さらに数百万人が待機している。そのため、Microsoftはすぐに広告を取り入れることを急ぐ必要はないと考えているのかもしれない。
Microsoftは、チャットボットがより会話的なアプローチで情報を提供することで、より多くのユーザーを獲得し、ひいては広告主も獲得できると予想していると伝えられている。また、チャットボットの広告は、従来の検索広告よりも目立つように掲載されるだろう。または、チャットボットが応答するまでの間に広告が挿入される形や、応答した際に引用に使うリンクの中に挿入するといった形が考えられる。MicrosoftはReutersに対し、「パートナーや広告主と協力しながら、この技術の広告への応用の可能性を探り始める」と、述べているようだ。
Bingのチャットボットや、おそらくはGoogleのBardに広告が入る可能性が高いことは、驚くことでもなく、むしろ当然のことだろう。まだいろいろと問題を抱えてはいるが、AIチャットボットは、人々が情報を見つける方法を再形成する可能性を秘めている。現在の検索収益の重要性を考えると(Alphabetの2022年の収益2828億ドルの半分以上が検索によるもの)、両社はチャットボットを収益化する以外の選択肢はほとんどない。問題は、どうやってチャットボットに広告を挿入するかだ。
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