先週から噂になっていたMicrosoftが、生成AIを活用したチャットボット「Copilot」をWindows 10に導入する可能性について、同社は本日これを実施することを正式に発表した。ただし、Microsoftは「Windows 10のサポート終了日である2025年10月14日という日付には変更はありません」としている。Microsoftによると、Copilot for Windows 10を、まずはInsider Programに登録しているテスター向けにまもなく展開する予定とのことだ。
WindowsのCopilotは9月に初めて導入され、当初はWindows 11 22H2で利用できたが、現在はWindows 11 23H2デバイスでデフォルトで有効になっている。
Windows 10 22H2デバイスでCopilotをテストしたい顧客は、まもなくWindows Insider Program for Business Release Preview Channelに登録できるようになる。
Copilotは、Windows 10 22H2のHomeエディションとアンマネージドProエディションを実行しているシステムに、数カ月かけて制御された機能ロールアウトを通じて徐々に展開される。
対象となるWindows 10 22H2デバイスを使用しているユーザーで、Copilotの早期テストに参加したい場合は、[設定] > [更新とセキュリティ] > [Windows Update]に移動し、新しく追加された[最新の更新プログラムが利用可能になったらすぐに入手する]トグルを有効にして、2023年11月の非セキュリティプレビュー更新プログラムをインストールした後に更新プログラムをチェックすることで参加できる。
Windows 10にCopilotが追加されると、ユーザーはタスクバーの端にあるCopilotアイコンをクリックしてCopilotを起動し、デスクトップにドッキングされたチャットウィンドウを開いて問い合わせを入力できる。Windows 11バージョンと同様に、Windows 10のCopilotは音声対話にも対応し、チャットウィンドウのマイクアイコンをクリックして起動できる。
ただし、Windows 10のCopilotは、Windows 11と全く同様と言うわけではなく、例えば、アプリを開いたり、環境設定をカスタマイズしたりすることはできないようだ。
Windows 10のCopilotは北米、アジアと南米の一部でプレビューが始まり、その後、その他の市場にも順次追加される。
また、MicrosoftはWindows 10のPro、Enterprise、およびEducationエディションを実行しているシステムは、Copilotのロールアウトには含まれないと述べている。
「また、組織によって管理されているバージョン22H2のWindows 10 Proエディションのデバイスは、この11月の非セキュリティプレビュー更新プログラムによるCopilot in Windowsの最初のロールアウトには含まれません」。
「バージョン22H2のWindows 10 EnterpriseおよびEducationエディションのデバイスも、この11月の非セキュリティプレビュー更新プログラムのCopilot in Windowsの初期展開には含まれません」。
IT管理者は、「WindowsでCopilotを管理する」サポートページのガイダンスを使用して、Windows 10でCopilotの準備をすることが可能だ。
今回Microsoftが旧OSであるWindows 10にCopilotを展開することにした理由は実際に使われている台数がWindows 10が未だにWindows 11を大きく上回るからだろう。Windows Centralが最近の記事で指摘しているように、Windows 10はまだ約10億台の月間アクティブデバイスで使用されているのに対し、Windows 11の月間アクティブデバイスは4億台だ。5月にローンチされたCopilotプラグインを開発することで、両方のインストールベースをターゲットにできるため、開発者にインセンティブを与えやすくなる可能性が高い。
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