Metaは、AIモデルの実行に特化した初のカスタムチップの開発を進めていることを明らかにした。今回、同社が披露したMTIA(Meta Training and Inference Accelerator)チップは、MetaがAIに大量のリソースを投資している他のテック企業と競争するための重要なツールとなる可能性がある。
MTIAチップは、「推論ワークロードを対象とした自社製のカスタムアクセラレータチップファミリー」であり、CPUよりも「大きな計算能力と効率」を提供し、Metaの「内部ワークロードにカスタマイズされている」とのことだ。MTIAチップとGPUの組み合わせにより、Metaは「各ワークロードに対してより良いパフォーマンス、低遅延、高効率を提供する」としている。
また、Metaはビデオトランスコーディングを支援する新しいASIC、MSVP(Meta Scalable Video Processor)を導入している。これは、VODに必要な高品質なトランスコーディングとライブストリーミングが必要とする低遅延と高速な処理時間の両方をサポートするように設計されている。また、将来的には、AIによるコンテンツ生成やAR・VR特化のコンテンツをメタのアプリに導入するのに役立つとされている。
さらに、Metaは「AI最適化」され、「より速く、よりコスト効率的に構築できる」次世代データセンターデザインに取り組んでいる。また、同社は、自社のAIスーパーコンピュータ「Research SuperCluster(RSC)」の存在を強調し、これが「世界で最も速いAIスーパーコンピュータの一つ」であると胸を張る。
AIの需要が高まる中、適切なインフラを持つことが企業の競争力を左右する重要な要素となっている。Metaの新しいチップや次世代データセンターデザインは、この需要に対応するための戦略的な取り組みと言えるだろう。
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