Metaが、スマートグラス用処方レンズの3Dプリントを専門とするオランダのLuxexcelを買収したことが明らかとなった。Luxexcelの買収は、Metaが開発中のARメガネの開発を強化するために密かに行われた物で、買収の詳細はまだ明らかにされていない。
「LuxexcelのチームがMetaに加わったことは喜ばしいことです。これは両社のパートナーシップを拡大するものです」と、Meta社は述べている。
2009年に設立されたLuxexcelは、当初、自動車、産業用光学部品、航空宇宙産業向けの3Dプリントレンズに注力していたが、その後、3Dプリント技術を利用して、眼鏡市場向けの処方箋付きレンズの作成にシフトしていった。
「我が社の技術は、ホログラフィックフィルムやプロジェクターなど、拡張現実体験を生み出すために必要な要素を処方レンズ内に統合することができる」と、同社は述べている。
2020年、同社は3Dプリントされた処方箋レンズとテクノロジーの統合を組み合わせ、スマートアイウェア市場に初参入しました。2021年には、SnapのSpectaclesにディスプレイを提供しているWaveOptics社と提携し、導波路、つまりユーザーの現実の環境に仮想オブジェクトを重ね合わせるのに必要な透明ディスプレイ技術を搭載したレンズを作成していた。WaveOpticsはその後Snapchatの親会社Snapに買収されている。
MetaがLuxexcelに興味を持ったのは、スマートグラスとARヘッドセットの両方に複雑な光学系をプリントする能力があるからに違いない。MetaのProject Ariaには、Luxexcelで作られたレンズが搭載されると噂されている。Project Ariaは、センサーが豊富なメガネで、同社がAR知覚システムを訓練し、この技術に対する一般の認識を評価するために作られた。
とはいえ、Metaが最初のARメガネの製造に向けて取り組んでいるとしても、完成品を目にするのはしばらく先になる可能性が高い。MetaのARグラスは、デバイスを“よりスリムで軽量、高速、かつ強力”にしようとするため、「何年もの進歩が必要になるだろう」と、Meta CTOでReality Labsのトップ Andrew Bosworth氏は述べている。
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