Mercedes-Benzは、カリフォルニア州自動車局から、初の自動運転システムを搭載した車両の一般販売またはリースへの認可を受けた事を発表した。
陸運局は同社に自律走行車許可証を発行し、Mercedes-Benzが高速道路走行機能「ドライブパイロット」を搭載した車両を公道で使用するために販売することを許可した。同社の自動運転支援システムドライブパイロットは、自動運転システムレベルにおいて、5段階中の「レベル3」のシステムとして説明されている。これは、「システムが全ての動的運転タスクを限定領域において実行。作動継続が困難な場合は、システムの介入要求などに適切に応答」と定義されており、運転はすべて車が行うが、人間のドライバーは瞬時にコントロールできるように待機しておく必要がある。
ドライブパイロットシステムは、視覚カメラ、LiDARアレイ、レーダー/超音波センサー、緊急車両の接近を知らせるオーディオマイクなど、車両全体に設置されたセンサーに依存している。さらに、車載センサーとGPSデータを比較して、道路上の正確な位置を特定することも可能だ。
これは、WaymoやCruiseに搭載されている、人間のドライバーが乗っていない完全な自動運転を可能にするシステムほど高度ではないが、Teslaの“Full Self-Driving system”は、完全自動運転システムと謳ってはいるがレベル2であり、ドライバーはハンドルから手を離さず、常に注意を払う必要がある。
利用は日中の交通量が多く、速度が40MPH(64km/h)以下の場合に限られ、ドライバーは操縦を再開できる状態でなければならないので、例えば後部座席で寝ていることは出来ない。そのため、車載モニターでドライバーを追跡し、時速64km以上のスピードが出ているとき、緊急車両が現れたとき、雨が降ったときなど、ドライバーパイロットだけでは対応できない場合は、ドライバーに交代してもらう必要がある。
Mercedes-Benzの最高技術責任者であるMarkus Schäfer氏は、「カリフォルニア州とネバダ州の当局による認証は、冗長性が安全であり、正しいアプローチであることを改めて証明するものです」と声明で述べている。
このシステムは、2024年モデルのSクラスとEQSセダンモデルに搭載され、今年後半に納車される予定だ。
Sources
コメントを残す