Bluetoothの標準化団体「Bluetooth SIG」は、LE Audioの仕様が完成したことを発表した。
The Vergeが報じたように、Bluetooth LE Audioは数年前に発表された。パンデミックによる遅延があった今、Bluetooth SIGのCEOは、新しいコーデックが完成した、つまり、メーカーが使用できるようになったと述べている。
Bluetooth SIG の CEO であるMark Powell氏は、「本日は、Bluetooth SIG の会員コミュニティにとって誇らしい一日です。「私たちのメンバーは、過去数年にわたる多くの課題を克服し、Bluetooth SIG史上最大の仕様策定プロジェクトを完成させました。LE Audioは、Auracast™ブロードキャストオーディオの導入を含め、ワイヤレスオーディオ市場の可能性の限界を広げるものです。このBluetoothの新機能は、消費者に人生を変えるようなオーディオ体験を提供し、友人や家族の距離を縮め、公共の場をすべての人にとってより身近で楽しいものにすることが約束されています。LE Audioがもたらすイノベーションを見るのが待ち遠しいです。」と述べています。
Bluetooth SIG
Low Complexity Communication Codec(略称:LC3)は、現在Bluetoothの規格で見られるような音質を落とさずに、より低いビットレートで伝送することができるようになるものだ。
LC3コーデックは、Bluetooth機器の音声通話、効率、安定性を向上させるが、この規格を最大限に活用するための要件として、AirPodsが搭載していないBluetooth 5.2が必要となる。
ちなみに、以前の情報では次世代AirPods Pro(コードネーム:B698)には、Apple独自のオーディオプロセッサであるH1チップの次期バージョンが搭載され、この新しいLC3コーデックに対応できる可能性があることが確認されている。
Bluetooth 5.2とLC3のサポートにより、Appleは効率性と安定性を重視しながら、ユーザーの耳に装着したときにAirPodsの接続が切れるのを防ぎ、低エネルギー規格によってバッテリー寿命を改善することができるようになるだろう。
Appleによる新しいAirPodsハードウェアの発表を待つ必要があるが、AirPods 3、AirPods Pro、AirPods MaxでApple Musicを使いながら、素晴らしい体験を得られるようになるはずだ。
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