先日、リモートワークの一部廃止に関する会社の方針に反対してAppleを去った、元機械学習ディレクター Ian Goodfellow氏がAlphabetのDeepMindに参加していることが、Bloombergの報道で明らかになった。
Goodfellow氏は、2013年にソフトウェアエンジニアリングインターンとしてGoogleで働き始め、2016年3月に退職するとGoogle Brainの上級研究員を務めていた。その後OpenAIで1年過ごし、後の2年間をGoogleに勤務していた。
2019年3月、彼は特別プロジェクトグループの機械学習ディレクターとしてAppleに引き抜かれ、その後2年をAppleで過ごしたが、今年5月の初めに、彼が会社の職場復帰方針に反対し、Appleを去ることになった。
そしてBloombergによると、現在、Ian Goodfellow氏は、Alphabetの一部であるDeepMindに参加し、Google製品の改良に取り組んでいるという。
GoodfellowのGoogleへの移籍は、彼を個人貢献者として迎え入れるDeepMind部門にとって一石二鳥だと、採用がまだ公開されていないため、名前を伏せた関係者は述べています。Goodfellowは機械学習研究の第一人者として知られており、今回の移籍は一種の同窓会といえる。
Bloomberg
DeepMindはこの件に関してはコメントを控えている。
Goodfellow氏はフォトリアルなディープフェイクの生成に利用できるGAN(Generative adversarial networks)の発明者として知られており、このGANに関しては今後の研究によって他にも用途が考えられるという。AIやMLにおける採用は競争が激しく、AlphabetはAppleよりも社内規定が緩いとされる。
とはいえ、Googleも対面での仕事がコラボレーション/自発性を促進すると考えており、社員の呼び戻しには積極的なようだ。それを念頭に置いてベイビュー新キャンパスを開設したばかりだが、在宅勤務の例外を認めることには柔軟に対応しているようだ。
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