M2 MacBook Airも発売となり、一段落ついたところだが、AppleはもちろんM2ファミリーを使ったMacの開発を続けており、この秋には早くも新しいM2 ProとM2 Maxを搭載したMacBook Proが登場するとの情報だ。
- Bloomberg : Power Onニュースレター
M2 Pro及びM2 Max搭載のMacBook Proは今秋の発売を目標に開発が続けられている
Gurman氏によると、より高性能なM2バージョンの14インチ及び16インチMacBook Proは既に開発中だという。これ自体は特に驚くべきことでもなく、M2チップが登場した段階で出てくるのは当然だろう。
注目すべきは発売日だ。Gurman氏によると、M2 Pro及びM2 Maxを搭載したMacBook Proは早くも2022年秋に発売するという社内目標があり、それに向けて開発が行われているとのことだ。
現行のM1 Pro及びM1 Max搭載MacBook Proが2021年10月に発売したことを考えると、ちょうど1年くらいでのバージョンアップと言うことで、あり得ない話ではなさそうだ。前回のM1バージョンのMacBook Pro(2021年10月26日発売)が、その前のIntel版(2019年11月13日発売)から2年以上とかなり期間が空いたことから次も同じくらい間隔があくのかなと見る向きもあるようだが、これはあくまでも初めてのM1 Pro移行と言うことで時間がかかったのだろう。それまでは平均すると1年前後でのバージョンアップだった。Gurman氏によると、今秋から来春の発売と見られるようだ。
搭載チップ以外には、マシンの全体的なデザインと機能はほぼ同じままである可能性が高いとのことだ。既に現行機でもディスプレイを改善したこと、MagSafe充電器に対応し、ポートも豊富にそろえてあることから改善の必要性が低いようだ。
M2 Pro及びM2 Maxの性能について、Gurman氏は以下のように述べている。
標準のM2と同様、グラフィック面に重点を置くことになるでしょう。
Mark Gurman – Bloomberg
実際、新しい M2 MacBook Proに搭載されたM2チップのベンチマークでは、シングルコア性能がM1チップより約10%高速化し、マルチコア性能は約16%向上していることが確認されている。また、グラフィック面では、約67%の向上が見られるなど、その向上幅はめざましい物があった。加えて、M2チップには、4Kビデオのエンコードとデコードの性能向上や、より高速なLP5メモリのサポートなどが加えられている。
M2 ProとM2 Maxもグラフィックス面での性能向上にフォーカスすることになるとGurman氏は考えており、ビデオ編集やコーディングなど、より負荷の高いタスクを実行する必要があるプロフェッショナルユーザーにとって素晴らしいものになる可能性があるだろう。
また、M2 Pro及びM2 MaxはAppleシリコンとして初めてのTSMCの3nmプロセスでの製造になる可能性があり、その場合は更なる性能向上、省電力性能の向上が見込まれるとのことだ。
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