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小惑星ベンヌの探査の末にサンプルを手に入れたOSIRIS-RExによってユタ州の砂漠に投下され、その後サンプル・コンテナの開封に数ヶ月を要したが、先日ついに中身を見ることが叶ったNASAのキュレーションチームは、ついに小惑星ベンヌの残りのサンプルを公開した。

蓋を取り外す前に、チームはすでに70.3グラムの小惑星物質を採取していたが、TAGSAM(Touch-and-Go-Sample-Acquisition-Mechanism)ヘッドを開く最後のステップを完了し、最終的に残りの多量のサンプルにアクセスできるようになった。

NASAのクリエイティブ・リードのErika Blumenfeld氏とプロジェクト・リードのJoe Aebersold氏が、手動による高解像度の精密写真撮影と半自動化されたフォーカス・スタッキング手順を使用して、サンプルの非常に詳細な写真を撮影した。オリジナルの超高解像度写真はこちらからご覧頂ける。是非、サンプルの細かいディテールまで確認してみよう。

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OSIRIS-RExのTAGSAMヘッドを上から見た様子。 (Credit: NASA/Erika Blumenfeld & Joseph Aebersold)

キュレーションチームの次のステップは、キャニスターを囲む金属製のカラーを取り外し、TAGSAMヘッドからサンプルトレイにサンプルを移すために使用するグローブボックスを準備することである。その後、トレイの写真撮影と重量測定が行われ、梱包されてNASAのジョンソン宇宙センターで保管される。

ここまでの道のりは長かった。OSIRIS-RExは2023年9月にベンヌサンプルの入ったカプセルの落下に成功したが、キャニスターの開封が予想以上に厄介なことが判明した。留め具のうち2つが取り外せなかったため、これを破壊するための工具を作成したりもしたが、容器内部のスペースが狭く、破損や汚染のリスクを抑えるために、根気強く作業を行わなければならなかったのだ。結局、今年1月10日に問題は解決した。

NASAジョンソン宇宙センターのARES(アストロマテリアル研究・探査科学)部門チーフであるEileen Stansbery氏は声明の中で、「我々のエンジニアと科学者は、以前アクセスできた70グラム以上の材料を処理するだけでなく、このハードルを越えることを可能にする新しいツールを設計、開発、テストするために、舞台裏で何カ月も不眠不休で働きました。このチームの革新と献身には目を見張るものがあります。私たちは皆、OSIRIS-RExに残された宝物を見ることに興奮しています」と述べている

サンプルの一部はすでに一般公開されているが、サンプルが小惑星ベンヌについて何を語っているのか、その全容を知るにはまだしばらく時間がかかりそうだ。今後数週間は、すでに目標の60グラムを超えたサンプルの最終的な質量を評価する機会をチームに与えるだろう。ベンヌの全サンプルのカタログは今年後半に公開される予定だ。NASAは今後2年間かけてサンプルの一部を分析する予定だが、サンプルの大部分は将来の研究のために保存され、他の科学者と共有される予定である。


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